挿絵自作のメリット・デメリット

105start_merit_00eyecatchはじめに
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サスケ
サスケ

挿絵自作のメリットはいろいろある。じゃあデメリット、ってなんだと思う?

ミノ子
ミノ子

……ええぅと。なんですかね? 考えたこともなかったな

サスケ
サスケ

うそつけ。メジャーデビューできたときに、せっかくSSR級絵師を引き当てても既存の挿絵が邪魔して嫌がられるんじゃね? とか思ってるだろ

ミノ子
ミノ子

まっ、まさかそんなこと! (どうしてわかったんだろ!?)

要約

このページではまず実際のデータの一例を示して、挿絵をつけることのメリットを示します。具体的には挿絵があった方が約二倍PVを稼げました(あくまで一例、完全な当社比)。

つぎに「ライトノベルに挿絵をつける」こと自体にたいするメリット・デメリットと、「挿絵を自作する」ことにたいするメリット・デメリットに分けて考えます。結論はどちらが良いとは一概に言えず、「人それぞれ」という大変あいまいなものになります。

それでも一例としての二倍という数字がありますし、挿絵自作はそもそも無料・簡単・短時間なので、失うものは少ないです。とりあえずやってみて、それから向き不向きで考えれば良いかと思います。

↓とりあえずやってみようと思った方はこちら

↓今後はどっち方面に向かうのか? 進化のスピード速すぎですよね。

一例としてのデータ比較

挿絵のある/なしだけを変えて実験するのは困難です。小説自体の面白さとか、時期とか、分量とか、いろいろありますし。

ですが一応比較できそうなデータが手元にあります。

「魔法都市カディンギルの思い出」(https://ncode.syosetu.com/n3359hh/)は2021年10月30日から2022年1月16日にかけて投稿しました。当初は一話三千字程度で一日一回更新、12月2日からは千字で一日三回更新でした。最後のほうはアホみたいな更新回数になりましたが、そのあたりのデータは使いません。

「魔法都市カディンギルの追憶」(https://ncode.syosetu.com/n4503hx/)は2022年11月1日から投稿を始め、現在も続いています。一話二千字程度+挿絵二枚(Dream by WOMBOのイメージと、このサイトでおこなっている合成&画像加工各一枚)ですが、12月8日から一か月お休みしていました。

両者は作者が同じだから出来もだいたい同程度、分量もまあ似たようなもの、開始時期が一年ズレておりほぼ同じです。さらに間が十分開いているので、「思い出」が「追憶」のPVに影響を与える可能性も少なく、独立したものとして扱えるかと思います。

ということで「追憶」がお休みする前のデータでしたら、「思い出」と比較して、挿絵のある/なし比較ができるのではないかと考えています。

ただしちょっと違う点として、「思い出」ではしていなかったツイートを「追憶」ではしております。そこが最大のネックですが、一般人のつぶやきなどたかがしれていますから、PVにしてわずかな増加しかないんじゃないかー、と見積もっています。

また、「追憶」の直前、10月24日から30日にかけて「お手軽イラスト・挿絵プロジェクト」(https://ncode.syosetu.com/n1590hx/)という変な連載をしていました。これが「追憶」のPVに影響を与えている可能性はありますが、まあ一週間早く始まった程度あるいはそれ以下の効果しかないじゃないかと考えています。

105start_merit_01PV

まずPV合計の比較を見ると、当初から「追憶」のほうが「思い出」よりも、PVが多いことがわかります。

105start_merit_02ratio

比率をとると「追憶」のほうが「思い出」に比べて約二倍のPVを稼げていることがわかります。

105start_merit_03unique_PV
105start_merit_04unique_ratio

単純なPV数ではなく、どれだけの人が見てくれたかをあらわすユニークPVで比較しても結果は同じです。だいたい二倍程度「追憶」のほうが多いです。

ちょっと気になる点と言えば、連載開始から時間が経過すると、徐々に比率が下がっていることです。ひょっとしたら挿絵効果で当初は注目を集めることができても、そこからはやっぱり作品の質勝負になるのかもしれません。

だとしても、一番の問題である「見てくれる人が少ない、見てくれたらきっと面白がってもらえるのに」という嘆きを緩和してくれるのなら、十分に御の字ではないでしょうか。二倍ってのは中々な数字だと思います(あくまで一例です、当社比)。

ライトノベルに挿絵をつける

挿絵のメリット

実際に出版されているライトノベルには表紙絵も挿絵もついています。特に表紙絵が重要であり、その出来栄えが作品の人気を左右するとすら言われています。ということでライトノベルにとって、イラストはなくてはならないものです。

趣味でネットにライトノベルをアップする場合には表紙も何もありません。ですから挿絵が表紙絵の代わりになります。では出版物のように、挿絵を見て読んでくれる人がいるか? というと、ちょっと微妙な気がします。

なぜなら、ネット小説サイトでは作品一覧に挿絵が表示されません。本屋やネットのように表紙がまず目につき、イラストを気に入って購入とはなりにくい。いわゆる「ジャケ買い」的なことが起きにくいのだと思います。

たとえば僕がライトノベルをアップしている「小説家になろう」でもそうですし、「ノベルアッププラス」も「カクヨム」も同様です。これでは挿絵を見て興味を持ってもらうことができません。

もし大手小説サイトが挿絵を重視したら? たとえばトップの作品一覧にタイトルだけなく、アイキャッチ的な画像が表示できるようになったら? これはもう根本から話が変わるかと思います。しかし、なかなかそうはならないでしょう。

ではまったく無駄かというと、そんなこともありません。更新通知をツイッターなんかのSNSにあげるさいに、挿絵があると目を引きます。少なくともテキストだけに比べれば、ずっと興味を持ってもらえるはずです。

挿絵のデメリット

「ライトノベルに挿絵はいらないんじゃね?」と思っている人もいますが、まあごくごく少数派でしょう。よっぽど下手くそでない限り、挿絵をつけて嫌われることはなさそうです。逆に話題になるほど下手くそなら、炎上効果でアリかもしれません。

最大のデメリットは手間とコストではないでしょうか。挿絵を準備するにはそれ相応の対価が必要です。挿絵を一枚描くよりなら、文章で量を稼いだ方がよっぽどお手軽です。

もうひとつ、おそらく実害はほぼないのですが心理的に大きいものがあります。ミノ子が心配しているように「挿絵をつけたらSSR級の絵師が~」という、ある意味幸せな想像です。

このような夢を抱くのは素晴らしいことだと思います。そう考える以上、夢を追い続けるべきです。もし、しばらく作品をアップして「何はともあれPVを増やして読んでもらわなければ」と思ったら挿絵をつけることも検討してみてください。

挿絵のメリット・デメリット比較

上記のメリット・デメリットを考えた上で、自分で書いたライトノベルに挿絵をつけるかどうか考える必要があります。

商業的には表紙絵は絶対に必要、挿絵もあった方が良い。これはプロですからコストシミュレーションと経験に基づいたもののはずです。

趣味で書くライトノベルの場合、出版物に比べれば挿絵効果は劣りますがゼロではない。ここは効果と手間・コストのトレードオフになり、作者の考え方次第ということになります。たぶん答えは人それぞれであり、一般論もない。手探りで確かめていくしかなさそうです。

ライトノベルの挿絵を自作する

自作のメリット

挿絵自作のメリットはコストと時間です。あと、地味にトラブルが発生しない、ってのもあります。

自作しない場合としての比較対象はプロ絵師への依頼です。第一線で活躍する売れっ子にいきなり依頼するのは無理だとしても、プロやセミプロにお願いできるサイトがありますので、そのあたりがターゲットになるか思います。

ココナラ – プロが集まる日本最大級のスキルマーケット
https://coconala.com/

ランサーズ|日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト
https://www.lancers.jp/

プロに頼んだ場合、サイズや書き込み具合にもよりますが千円~数万円、場合によっては十万円を超えます。だいたい五千円~一万円が相場っぽいです。これにたいして自作すれば無料。ペンタブレットを買ったとしても初期費用のみで量産できます。

他人にお願いする場合は時間もかかります。納期はだいたい一~二週間みたいです。自作ならそこまでかかりません。このサイトで紹介している方法なら一時間くらいでしょうか。もちろん表現したいシーンについての打ち合わせも不要です。

トラブルに関しては、きちんとした仲介サイトにお願いすれば起きません。なんですけど「思ってたんと違う」は発生するかもしれません。そこら辺のすり合わせはかなり重要そうです。たいして自作なら、自分の限界を知るだけでトラブルにはなりません。

自作のデメリット

挿絵自作のデメリットは出来栄えと手間でしょう。

プロに頼めば出来栄えは問題ありません、……たぶん。それにたいして初心者が自作すると、いくらキャラクター作成ソフトとAI画像生成サービスを使っても限界があります。VRoidとDream by WOMBOが優秀でも、使う側の熟練度がイマイチでは良い挿絵はできません。

手間もなかなかバカになりません。いくら簡単・短時間でも、三十分~一時間という時間は、簡単に捻出できる時間とはいえないレベルです。そんな時間があれば、もっと文章を書きたい、という人も多いかと思います。プロに丸投げできて、「このページを読んでいい感じの挿絵をよろしく」と出来れば最高ですね。

自作のメリット・デメリット比較

これらのメリット・デメリットを考えあわせた上で、「絶対こっち!」とはなかなか言えないと思います。はっきりいって人それぞれです。

お金と時間が豊富にあるならプロに頼んだほうが良いでしょう。お金がない、あるいはすぐにアップしたいなら、自作をおすすめします。あとは相性もあります。誰かにお願いごとをするのが得意/苦手、お絵かきに興味ある/ない、などで変わってきます。

まとめ

とりあえず一例として挿絵があった方が約二倍PVを稼げる、というデータを示しました(あくまで一例、当社比)。

そのほか細かくメリット・デメリットを見てきましたが、「ライトノベルに挿絵をつける」かどうか、「挿絵を自作する」かどうか、どちらが良いかは「人それぞれ」という大変あいまいな結論になります。

ですので、とりあえずやってみないとわかりません。挿絵自作はそもそも無料・簡単・短時間にできるので、失うものは少ないです。とりあえず試しでやってみて、それから考えれば良いかと思います。

↓簡単に始めるならPixAI.artがマジおすすめですよ。

↓自分で再現性高いキャラクターを作りたいならこっちですよ。

↓3Dキャラとかお絵かきソフトのハードルは高くないです。