なんか最近、切り貼りしてばっかりだな。アイコラ作ってるみたいな気がしてきた
AIイラストのコラージュですから、これもAIコラっていうんですかね？
アイコラ、AIコラ……。はっ！ まさか！ あの子の顔と、こっちのオネーサンの体をコラージュすれば……？ フヒ、フヒヒヒ……
……犯罪には手を出さないでくださいよ？
要約
ラノベ挿絵作成の実践編として、拙作『魔法都市カディンギルの追憶～アメイジア帰還計画発動～』の挿絵と作成手順を紹介します。第九章、９－１～９－５、五話分に掲載した挿絵計五枚です。参考にしていただければメッチャ嬉しいです！
はじめに
第八章の最後のほうは戦闘シーンが多かったんですけど、第九章導入ということで普通の立ち絵から始まります。と思ったら、やっぱりバトルとか、ニムロデの女装とかの挿絵もあったりします。
その過程で思ったことが、サスケのセリフ「アイコラ作ってるみたいな気がしてきた」です。アイコラはアイドルコラージュの略、アイドルの顔に他の人の体をくっつけるってやつですね。
あるAIイラストは顔がイメージ通り、でも体はこっちがイイ感じ、となると切り貼りしますから、やってることは同じだったりします。奇しくもAIイラストのコラージュですから、これも略すとAIコラ？
本当はLoRA生成で一発OKが理想です。でもなかなか難しい。ということでしばらくはAIコラのお世話にならざるを得ない状況です。……わりと面白いんですけど、頼ってばっかりにならないよう、気を付けます！
『挿絵コレクション － 第九章』のリンクは以下のとおりです。
コイツこんなふうにして作ってるのかー、みたいに眺めて、ご参考にしていただければ幸いです。
↓その他の挿絵については以下をご参照ください。
↓記事中に出てくるハイパーチェンジについては以下をご参照ください。
新キャラ、ニム子登場
前提条件
だいたい以下の流れで挿絵を作りました。
- ポーズをつけるための「元画像」をAIイラスト生成
- 「元画像」を「OpenPose Full」で認識してLoRAを使って「LoRA生成画像」を出力
- 画像加工（合成、修正、効果追加など）して「加工画像」を作成
- ハイパーチェンジで「ハイパー画像」にして完成
AIイラストはPixAI.artで生成してもらいました。1と2はモデル「Moonbeam」で、4は特に断りがない限り「Anything V5」です。LoRA生成は基本トリガーワードのみで比重は「1.0」としています。
「Openpose Full」の比重は大体の場合「1.0」です。お絵描きはOpencanvasを使っていますけど、何でも良さげな予感。ハイパーチェンジや、Inpainting機能マスク編集を使う際のStrengthはその都度調整しています。
AIイラストの生成はほぼ全部「一括（×4）」でおこなっています。四枚の中から最も良いものを選べるのでガチャ的に強く、メール認証していればコスパ最強だからです。元画像の流用が多いのもこのお陰だったりします。
Moを取り出すラミア
オカルト月刊誌Moをカバンの中から取り出すラミアのシーンです。単純な挿絵なのでラクショー、と見せかけてとんでもない落とし穴がありました。
元画像は「girl taking out a book from her bag」で生成してもらいました。LoRA生成画像はトリガーワード＋「in wooden house」です。後ろにオッサンがいる？ それくらい消してやるぜ！
元画像の本をLoRA生成画像に合成して、さらにオッサンの存在消去、加工画像としました。「smile, black short hair, purple eye」＋作風プロンプトでハイパー画像ゲットです。Strengthは安定の「0.35」としました。
本と手の切り貼りは上手くいきました。でもオッサン消しは失敗、のっぺりしたドア？になってしまいました。森とか居酒屋の棚とか、ごちゃごちゃしたものよりも簡潔な構造物のほうが、加筆修正しにくいと学んだ一枚です。いつかはリベンジしたい！
笑いをこらえるミノ子
必死に笑いをこらえるミノ子の挿絵です。これまたややこしい画像加工が必要ないシーンですが、葉っぱ仮面が面倒くさいのですよ。
「Girl holding her head down and holding back laughter」で元画像ゲット。LoRA生成画像①は「Openpose Full」（比重1.0）と「ご参考までに」（比重0.7）のダブル、トリガーワードのみ。②はダブルで、トリガーワード＋「in forest」です。
LoRA生成画像①のミノ子を②の背景にコラージュ、さらに以前（８－５の一枚目）使った葉っぱを持って来て加工画像としました。ハイパー画像は「black short hair, green eye」＋作風プロンプトでStrength「0.35」です。
ダブル掛けはやっぱり強力です。問題はコストで、いつも1,200なのが1,800になります。地味に痛い。あとは「ご参考までに」のパラメータに対する理解をもうちょっと深めたい今日この頃です。
ニムロデ、リベンジポーズ
ニムロデが魔法を唱えるシーンです。このポーズは以前に二度挑戦して失敗していますが、最近追加された「DW Pose」ならあるいは……？ と思い挑戦しました。
元画像は「A man sticking out his arm and chanting magic」です。これを「DW Pose」の比重「1,0」で認識しもらって、トリガーワードのみでLoRA生成画像ゲット。
元画像の手をLoRA生成画像に合成して、加工画像としました。このくらいのコラージュなら楽勝です。ハイパー画像は「smile, black short hair, black eye」＋作風プロンプトでStrength「0.35」です。
ずっと気になっていたポーズを再現できて満足。さすがは最新機能「DW Pose」！ ……なんですけど、四枚中三枚は破綻画像だったので、やっぱりムズかったみたいです。
お化粧ニム子
潜入作戦のために女装するニム子のシーン。色調補正により服の色を変えらることに気付いた一枚です。
元画像はだいぶ前に出力したもので、詳細情報なし。たしかプロンプトは「mine」だけだったと記憶しています。自分で投稿した「mine」の画像を検索しようと思って間違って生成、面白いので取っておきました。まさか使う日が来るとは思いませんでしたけど。
LoRA生成画像は「DW Pose」（比重1.0）でトリガーワード＋「in forest」です。これに元画像の手前の男を切り貼りし、色調補正で黒ジャケット⇒白服に変えています。手のあたりも色調補正し、その他加筆修正して加工画像としました。
ハイパー画像は「black short hair, black eye」＋作風プロンプトでStrengthは「0.35」です。……ここまでやって、化粧しているミノ子の頭が適当過ぎることに気付き、後悔しました。
これまで服の色が違う部分は塗りつぶしてお絵描きしていました。でも、もとの服が使えるならだいぶ楽ですし、仕上がりもずっと良いですよね。
ニム子頑張る
王様の前で魔法を使ってみせるニム子のシーンです。化粧したっていうか、もはや骨格が違う？ 気のせいですよ！ それよりお絵描きが多くなってしまったことに反省しきり。
元画像は「A girl who uses spirit magic」です。たったこれだけのプロンプトで、こんなカッコイイAIイラストを生成してくれるのですから、やっぱりPixAI.artは恐ろしい。
LoRA生成画像①は「DW Pose」（比重1.0）でトリガーワードのみ。②はプラス「ご参考までに」（比重1.0）です。やけに女の子っぽいのは「ご参考までに」の比重が高いから、ですかね？ 全部合成して加工画像ゲットです。
「smile, black short hair, black eye」＋作風プロンプト、Strength「0.35」でハイパー画像としました。元画像の髪の毛を消すのに苦労しましたけど、上書きした魔法効果のお陰でアラが目立ちにくくなったと安心しています。
LoRA生成画像②の顔を、①に切り貼りしているときのアイコラ感がハンパなかったです。問題は下半身がほとんどお絵描きなことですよね。元画像を参考にしたとはいえ、お絵描きはこのサイトの主旨から外れますし。
LoRA一発生成を最大目標として、ダメならAIコラに頼る、お絵描きは最終手段、という流れでやっていきたいと思っています！
まとめ
ラノベ挿絵作成の実践編として、拙作『魔法都市カディンギルの追憶～アメイジア帰還計画発動～』の挿絵と作成手順を紹介しました。第九章、９－１～９－５、五話分に掲載した挿絵計六枚です。参考にしていただければメッチャ嬉しいです！
↓LoRA一発OKを目指して、お世話になります！
↓グロー効果のときに勉強した色調補正が役に立ちました。
↓「DW Pose」に関しても検証してまとめたいと思ってます！
↓6践目はサスケが活躍！ 教訓、元画像不要部分はちゃんと消そう、ヨシ！
↓目指せ！ AIコラ脱却！ ……嫌いじゃないんですけどね。
