ぶははは! 見ろよコレ、ニムロデのマヌケ面! 電撃バチッ! アイタタタ! みたいな!
目が笑えてませんよ。ニムロデさんの挿絵が多いからって、マウント必死ですね
いやー、ないわー。オレだったらないわー。いくら挿絵になれるって言っても、これだったら断るわー。オレじゃなくてマジ良かったわー
サスケさん、私のハンカチで涙拭いてもいいですよ……
要約
ラノベ挿絵作成の実践編として、拙作『魔法都市カディンギルの追憶~アメイジア帰還計画発動~』の挿絵と作成手順を紹介します。第八章、8-7~8-9、三話分に掲載した挿絵計六枚です。これを見て参考にしていただければメッチャ嬉しいです!
はじめに
前回は合成沼でしたけど、今回はお絵描き沼です。いらないモノは消してしまえば良い、という危険思想でお絵描きしまくりました。背景を補うのにもけっこう慣れた? なんて調子にのってきちゃいましたよ! ……PixAI.artの再描画あればこそ、ですが。
『挿絵コレクション - 第八章』のリンクは以下のとおりです。
コイツこんなふうにして作ってるのかー、みたいに眺めて、ご参考にしていただければ幸いです。
↓その他の挿絵については以下をご参照ください。
↓記事中に出てくるハイパーチェンジについては以下をご参照ください。
いらないものは消せばいい!
前提条件
だいたい以下の流れで挿絵を作りました。
- ポーズをつけるための「元画像」をAIイラスト生成
- 「元画像」を「OpenPose Full」で認識してLoRAを使って「LoRA生成画像」を出力
- 画像加工(合成、修正、効果追加など)して「加工画像」を作成
- ハイパーチェンジで「ハイパーチェンジ画像」にして完成
AIイラストはPixAI.artで生成してもらいました。1と2はモデル「Moonbeam」で、4は特に断りがない限り「Anything V5」です。LoRA生成は基本トリガーワードのみで比重は「1.0」としています。
「Openpose Full」の比重は大体の場合「1.0」です。お絵描きはOpencanvasを使っていますけど、何でも良さげな予感。ハイパーチェンジや、Inpainting機能マスク編集を使う際のStrengthはその都度調整しています。
AIイラストの生成はほぼ全部「一括(×4)」でおこなっています。四枚の中から最も良いものを選べるのでガチャ的に強く、メール認証していればコスパ最強だからです。元画像の流用が多いのもこのお陰だったりします。
超絶優等生スタシス
シナルに対して詰め寄るスタシスの挿絵は、なんと画像加工なしです。こういう挿絵ばかりだと楽なんですけどね。……あんまりこればかりだと、物足りないですけど。
元画像は「desperate persuasion man」です。LoRA生成画像はトリガーワード+「in night forest」で一発OK、ハイパーチェンジ画像は「handsome, angry, blonde short hair, dark blue eye」+作風プロンプト、Strength「0.40」です。
ちょっと手が気になりますけど、黒手袋のお陰でそこまで変ってわけでもないです。LoRA生成とイケメンの相性が良いことを、ばっちり証明してくれました。10分程度で完成の最速記録です。
怪しげシナル
怪しげに髪をかきあげるシナルです。このポーズ気に入ってますけど偶然の産物。先回りして予想を超える画像を生成してくれるとは、さすがPixAI神!
プロンプト「Creepy girl spreading her arms and smiling cheekily」で元画像ゲット。LoRA生成画像はトリガーワード+「in night forest」で出力。スカーフ巻いてる?のと、ちょっと髪の毛が長いのをお絵描きで消して、加工画像としました。
「girl 1, smiling cheekily, black short hair, brown eye」+作風プロンプト、Strength「0.35」でハイパーチェンジ画像ゲットだぜ!
これでもまだちょっと髪長い? って気もしますけど、それほど違和感ないかと思います。このあたりからお絵描きでケシケシ挿絵が増えますよ。
ニムロデ魔法集中
「A man sticking out his arm and chanting magic」で元画像を生成してもらいました。「一括(×4)」生成してますけど、他の画像も良い感じでした。後々使いたいAIイラストが多くてラッキー。
LoRA生成画像①はトリガーワードのみ、②はトリガーワード+「in night forest」です。スタシスみたいにプロンプトを追加しても服装が崩れないキャラと、ニムロデみたいに崩れるキャラがいるのが、なんとも個性的です。
LoRA生成画像②を背景として、①を合成。さらに画像加工で魔法に集中しているっぽさを演出して加工画像としました。青いバチバチがお気に入り、Opencanvasの「パターンブラシ、爆発」で円を描くだけというお手軽さも素晴らしいです。
ハイパーチェンジ画像は「boy 1, solo, black short hair, black eye」のみで作風プロンプトなし。モデルは「Moonbeam」、Strength「0.20」です。このくらいにしないと、ニムロデが変にかわいくなっちゃうのですよ。
この画像は地味に背景を書き加えています。普通ブラシとスポイトで、何となくそれっぽく書いてPixAI.artに再描画してもらえば、それほど気にならなくなるってことで味をしめています。
無表情シナル
不気味に無表情なシナルは、背景が明るく、本人が暗いというコントラストが雰囲気出してくれています。
元画像は「A girl who spreads her arms wide to the left and right, eerily triumphant」です。LoRA生成画像①はトリガーワードのみ、②はトリガーワード+「in night forest」。やっぱりシナルLoRAは追加プロンプトに引っ張られにくいです。
LoRA生成画像②は良いんですけど、両手の先が微妙。ということで①を合成、これを参考にお絵描きして加工画像を作成しました。スポイト大活躍です。手まではお絵描きしなかったので、右手首から先だけ妙に明るくなってしまったのが残念ポイント。
ハイパーチェンジ画像は「girl 1, solo, black short hair, brown eye」+作風プロンプトで、Strength「0.35」です。不気味に見開かれたシナルの目がお気に入り。
やっぱりこうやって見返すと、右手だけ明るいのが気になります。顔のあたりから色を持って来て、ここもお絵かきすれば良かった。色調補正が使えればもっと便利なんですけど、あんまり上手じゃないんですよ。少なくともこの時は上手くいきませんでした。
ニムロデ電気ショック
電撃攻撃を受けてショック状態のニムロデです。もうちょっとシリアスな感じにしたかったんですけど、このあたりが限界でした。キャラのせい?
プロンプト「man receiving electric shock」で元画像ゲット。LoRA生成画像は二枚ともトリガーワード+「receiving electric shock」です。顔以外は①、顔は②が良さげなので合成、お絵描きして加工画像としました。
「black short hair, black eye, receiving electric shock」のみの作風プロンプトなし、モデル「Moonbeam」、Strength「0.35」でハイパーチェンジ画像を生成してもらいました。なかなかニムロデの表情が決まりませんでしたが、これが一番マシ、ってことで。
表情もさることながら、右手が怪しいです。顔にばっかり目が行ってしまった結果の失敗。元画像みたいにシリアスな感じで作りたかった……。
見せびらかしシナル
自分の強さを見せびらかすシナルの挿絵です。ニムロデもそうですけど、シナルの服も単純なのでお絵描きがわりと簡単に出来たりします。
元画像は「A girl punching with her outstretched arm」、……伸びる腕で攻撃するシーンを想定したプロンプトですが、良さげポーズが出てきたので採用。LoRA生成画像で大当たりを引きました。魔法シーンにピッタリなAIイラストです。
シナルの服を修正して、魔法効果を加えてお絵描き完了、加工画像としました。ハイパーチェンジ画像は「smile, black short hair, brown eye」+作風プロンプト、Strength「0.35」です。
この挿絵では青いバチバチに続いて赤いバチバチで炎っぽさを出して、さらに「パターンブラシ、スパーク」で電撃っぽさを表現、……したつもりです。魔法効果を付けるのは面白いんですけど、時間がかかるのが玉にキズ。
まとめ
ラノベ挿絵作成の実践編として、拙作『魔法都市カディンギルの追憶~アメイジア帰還計画発動~』の挿絵と作成手順を紹介しました。第八章、8-7~8-9、三話分に掲載した挿絵計六枚です。これを見て参考にしていただければメッチャ嬉しいです!
↓PixAI.artにLoRA学習機能が追加されるらしいですよ。夢がひろがりんぐ。
↓画像効果も大活躍。まさかふたたび身を染める日が来るとは思いませんでした。
↓合成・お絵描きにはペンタブレットがマジおすすめです!
↓ちびキャラにも挑戦してますよ!
↓中心白で周囲色づけ、あとはぼかせば光って見える! ……と思ってます。