今回の挿絵はラミアとアルマだけだな
一人忘れてますよ。……っていうか、わざとですよね?
え!? ……ああ、これかぁ。アイキャッチの文字に隠れてる彼? ひょっとして、これって主人公君? 主人公なのにこの扱い?
絶対わざと言ってますよね
要約
ラノベ挿絵作成の実践編として、拙作『魔法都市カディンギルの追憶~アメイジア帰還計画発動~』の挿絵と作成手順を紹介します。第十章、10-4~9に掲載した挿絵計六枚です。参考にしていただければメッチャ嬉しいです!
はじめに
挿絵置き場もついに10個目です。AIイラスト挿絵としての、LoRAの使い方、合成、お絵描きにも慣れてきたので、最近はあんまり変化なし。ということでこの10践目を区切りにしようかと思ってます。何か変わったことがあったら再開する、ってことで。
今回の挿絵はラミアが半分。しかも似たような詠唱シーンばかりになってしまいました。色も全部青だし。あとはアルマがあざとく再登場しています。……地味に主人公の挿絵も一枚ありますよ。白目むいてますけど。
『挿絵コレクション - 第十章』のリンクは以下のとおりです。
コイツこんなふうにして作ってるのかー、みたいに眺めて、ご参考にしていただければ幸いです。
↓その他の挿絵については以下をご参照ください。
↓記事中に出てくるハイパーチェンジについては以下をご参照ください。
詠唱は余白が大事っぽい
前提条件
だいたい以下の流れで挿絵を作りました。
- ポーズをつけるための「元画像」をAIイラスト生成
- 「元画像」を「DW Pose」で認識してLoRAを使って「LoRA生成画像」を出力
- 画像加工(合成、修正、効果追加など)して「加工画像」を作成
- ハイパーチェンジで「ハイパー画像」にして完成
AIイラストはPixAI.artで生成してもらいました。1と2はモデル「Moonbeam」で、4は特に断りがない限り「Anything V5」です。LoRA生成は基本トリガーワードのみで比重は「1.0」としています。
「DW Pose」の比重は大体の場合「1.0」です。お絵描きはOpencanvasを使っていますけど、何でも良さげな予感。Inpainting機能マスク編集を使う際のStrengthはその都度調整していますけど、ハイパーチェンジはだいたい「0.35」です。
AIイラストの生成はほぼ全部「一括(×4)」でおこなっています。四枚の中から最も良いものを選べるのでガチャ的に強く、メール認証していればコスパ最強だからです。元画像の流用が多いのもこのお陰だったりします。
ラミア詠唱
まずはラミアの詠唱シーンからです。わりと省エネでした。
元画像は以前の流用で「A girl who sticks her hands forward and uses magic」、LoRA生成画像はトリガーワードのみです。これらを合成して加工画像、……なんですけど顔が違うので、もう一つLoRA生成画像を合成したっぽい。忘れて捨てちゃったみたいですけど。
加工画像はキャラクターを合成しつつも、元画像の使えるところは積極的に使いました。そっちのほうが自然で魅力的ですし。ポーズ的にも元画像が好みだったので、お絵描きで寄せ気味にしています。ハイパー画像は「black short hair, purple eye」+作風プロンプト。
この挿絵はわりと気に入っています。やっぱり手は元画像のほうが断然自然です。LoRA生成するとどうしても違和感があるのですよ。
ラミアイエティ
またしてもラミアの詠唱シーン。今度は雪山からイエティを召喚して敵をタコ殴りにする魔法です。
元画像①は「A swarm of angry yetis」、②は「A girl raises her right hand with a stern expression and orders an attack」でAIイラスト生成してもらいました。
LoRA生成画像でかなり苦戦しました。「DW Pose」だと腕が変な方向に曲がって認識されたので、久しぶりに「OpenPose Full」を使用。しかも「Reference only」(比重1.0)とのダブル掛け。プロンプトはトリガーワードのみです。
元画像とLoRA生成画像を合成、魔法効果をお絵描きして加工画像としました。ハイパー画像は「black short hair, purple eye」+作風プロンプトです。
これまた作った時には大満足だったのですが、こうやって見るとイマイチです。魔法効果が一様で、緩急がない。イラストが上手い人とか、それを真似たAIとかは描くところと描かないところのメリハリが効いている気がします。そういう感覚を身につけたいですなぁ。
ニムロデショック
ここで少し箸休め的にニムロデを挟みます。ニム子ではなく、主人公ニムロデの久しぶりの挿絵。それなのに白目という残念さ。
「A male student is very shocked」で元画像をお願いしました。LoRA生成画像①はトリガーワード+「very shocked」、②はトリガーワードのみです。①は顔がニムロデですけど、服的には②が近いAIイラストとなりました。
LoRA生成画像①の顔と、②の服をAIコラージュ。お気に入りの「パターンブラシ(スピード線)」でショックを受けている効果をお絵描きして、加工画像ゲットです。ラストのハイパー画像はあんまり変わりませんでした。
今のところAIイラストはきれいな一枚絵がメインですけど、ライトノベルの挿絵や漫画を考えると、この手の効果も欲しくなってきます。……LoRAで作ったらどうなるんですかね?
ラミア詠唱ふたたび
またしてもラミアの詠唱シーンです。元画像の魔法効果が青だったので踏襲しましたけど、ちょっと変えれば良かったかなぁと反省しています。
元画像はさっきと同じ「A girl who sticks her hands forward and uses magic」です。LoRA生成画像はこれまた難しかったので、「Reference only」(比重0.7)との重ね掛け、トリガーワード+「black background」でお願いしました。
元画像とLoRA生成画像を合成、魔法効果を入れて加工画像完成です。最後のハイパーチェンジで表情もどことなくシリアスに再描画してもらいました。
さっきもそうでしたけど、魔法効果は緩急が重要っぽいです。たくさん描けば良い、ってものではなく余白を残して、目立たせい部分を強調すると良さげな気がします。ということで、精進あるのみです!
ポンコツサキュバス
アルマの再登場シーンです。AIコラした枚数は多いのですが、単純な合成だったのでそれほど苦労はありませんでした。……こういう慣れと気のゆるみが恐ろしいです。
元画像は以前の流用です。正確なプロンプトは消してしまったのですが「手を上げて別れを告げる女の子」とかそんな感じ。LoRA生成画像①はトリガーワード+「in wooden house」、②と③はトリガーワードのみ生成です。
LoRA生成画像①を背景にして、②の下半身と③の上半身を合成して加工画像としました。普段なら元画像の手も持ってくるのですが、残念ながら今回はポンポンを持っているので無理。「black long hair, blue eye」+作風プロンプトでハイパー画像としました。
やっぱりLoRA生成画像は手が変になりがちです。なので元画像の手が使えないと苦労する、というのが当サイトのラノベ挿絵作成方法の弱点だったりします。
忘れん坊アルマ
アルマが下着を忘れて外出した様子をあらわすニムロデの回想シーン、というか妄想シーンです。
「A girl who is surprised to see her clothes」で元画像をお願いしました。「あ、忘れてた」的な画像が生成されてガチャ成功です。これに対してトリガーワードのみでLoRA生成画像をリクエスト。
LoRA生成画像①の背景に②を合成、ちょっとだけ構図もアップにして加工画像としました。ラストは「black long hair, blue eye」+作風プロンプトでハイパー画像を再描画です。
こんな感じでアルマの下着は、わりと未着用状態でAIイラスト生成されたりします。普段なら加筆が必要ですけど、今回みたいな場合には逆に助かります。
まとめ
ラノベ挿絵作成の実践編として、拙作『魔法都市カディンギルの追憶~アメイジア帰還計画発動~』の挿絵と作成手順を紹介しました。第十章、10-4~9に掲載した挿絵計六枚です。参考にしていただければメッチャ嬉しいです!
こうやって見るとだいぶ慣れてきた感があります。でもまあそれもある意味面白くないので、常に新しいことに挑戦していきたいと思ってます!
↓普通にAIイラスト挿絵を作れるのも、PixAI.artのお陰です!
↓動く挿絵も面白そうですけど、「動け!」機能はLoRA非対応だったりします。
↓水面下では着々とPixAI.artのLoRA学習計画が進んでいます!