武者修行イズオーバー! 訓練は終わり、すでに実戦が始まっている!
お疲れさまでした! ……戦績とかって聞いても良いですか?
……これより総力戦に入る! 繰り返す、これは訓練ではない!
相変わらずスルー能力は高いですよね
要約
ラノベ挿絵作成の実践編として、拙作『魔法都市カディンギルの追憶~アメイジア帰還計画発動~』の挿絵と作成手順を紹介します。第八章の始め(8-1~8-3)に掲載した挿絵です。これを見て参考にしていただければメッチャ嬉しいです!
はじめに
当初このサイトでは、VRoid Studioで3Dキャラを撮影し、AIイラスト背景と合成し、画像加工することで挿絵としていました。現在はAIイラストに頼りっきりの方向に舵を切っています。
しかし! 結局全て使うのですよ。3DキャラはLoRA作成に必要。AIイラストを生成してもらってもスキル不足で思い通りの画像が出てこないため、合成および画像加工はほぼ必須です。……こう考えると無駄なことをしてないので効率が良い?
『挿絵コレクション - 第八章』のリンクは以下のとおりです。
コイツこんなふうにして作ってるのかー、みたいに眺めて、ご参考にしていただければ幸いです。
↓実践置き場のまとめはこちらです。
↓記事中に出てくるハイパーチェンジについては以下をご参照ください。
実録! 私はこうして挿絵を作った!
前提条件
だいたい以下の流れで挿絵を作りました。
- ポーズをつけるための「元画像」をAIイラスト生成
- 「元画像」を「OpenPose Full」で認識してLoRAを使って「LoRA生成画像」を出力
- 画像加工(合成、修正、効果追加など)して「加工画像」を作成
- ハイパーチェンジで「ハイパーチェンジ画像」にして完成
AIイラストはPixAI.artで生成してもらいました。1と2はモデル「Moonbeam」で、4は特に断りがない限り「Anything V5」です。LoRA生成は基本トリガーワードのみで比重は「1.0」としています。
「Openpose Full」の比重は大体の場合「1.0」です。お絵描きはOpencanvasを使っていますけど、何でも良さげな予感。ハイパーチェンジや、Inpainting機能マスク編集を使う際のStrengthはその都度調整しています。
AIイラストの生成はほぼ全部「一括(×4)」でおこなっています。四枚の中から最も良いものを選べるのでガチャ的に強く、メール認証していればコスパ最強だからです。元画像の流用が多いのもこのお陰だったりします。
魔法集中するニムロデ
まずは主人公のニムロデです。……いきなりヤバヤバ感が立ち込めてます。
両手のひらを向かい合わせて集中。魔法世界ではありがちポーズですか、うまく指定できなかったので、プロンプト「boy 1, have a basketball」としました。全然状況が違いますが、ポーズ的にはイメージ通りの元画像が出来ました。
出力したLoRA生成画像は、ニムロデにしてはうまくいきましたけど左肩に余計なものが……、さらに校章ワッペンの色が違います。これらを修正しつつ、魔力集中っぽい効果を付けて加工画像を得ました。
最後はハイパーチェンジ。「Anything V5」だと雰囲気が違ってしまったので「Moonbeam」としました。作風プロンプトもナシで「boy 1, solo, black short hair, black eye」のみ、Strength「0.3」でハイパーチェンジ画像をゲット。
最初にしては中々スムーズに出来て満足です。なんか後ろにおじさんがいますけど、あれは老けた同級生ってことにしておきます。
大爆発
これはもう完全に生成してもらっただけです。
生成画像①と②は「A big explosion in a distant forest」でお願いしました。ちょっと遠すぎるし、爆発がデカすぎますけど雰囲気十分。①を採用して挿絵としました。
生成画像③と④は「Enormous ice energy between the palms」です。……爆発イメージではなく魔力集中イメージとして生成してもらったものです。ですけど氷魔法の着弾ですから、これをヤシの木じゃなくすればそれでも良かったのかもしれません。
ラミア感心
シナルの行動力にラミアが感心するシーンです。
元画像のプロンプトは「A girl who is impressed by listening to the story」です。こんなアバウトな指定でそれっぽい画像を生成してくるんですから流石。
LoRA生成画像は悪くないんですけど、胸のあたりにノイズがあります。これを除去して加工画像としました。ハイパーチェンジ画像は「girl 1, smile, black short hair, purple eye」+作風プロンプトです。Strengthは安定の「0.4」。
これまた悪くないです。悪くないんですけど、今やるとしたら右手を元画像から合成して、加筆修正した状態で加工画像とします。わずか数日でも方針は変わってきているのですよ。……その分だけ時間もかかりますけど。
ほほ笑むパロマ
ニムロデたちが困るのを見て嬉しそうに微笑むパロマです。
プロンプト「A girl with her arms crossed looking at me and smiling」で元画像を出力。LoRA生成画像が問題なさげだったので、そのまま「maid girl, smile, long blonde twintails, pale yellow eye」+作風プロンプトでハイパーチェンジ画像を得ました。
加工なしだったので超早かったです。欲張りポイントとしては右胸の黒部分がもうちょっと下まであって、左右対称になっていてほしい。あと手です。でもこういうのこだわりはじめるとキリがないんですよね。
ラシュモア想定の範囲内
悪者っぽく不気味に笑うラシュモアのシーンです。これがまた全然決まらなくて、とんでもなく苦労しました。しかも完成度も残念。
まずはプロンプト「A man who shines his glasses and smiles inappropriately」で元画像を出力。LoRA生成画像の右胸と左そで部分にある校章ワッペンの残骸っぽいノイズを除去し、加工画像としました。
最後に「high school boy, short brown hair, blue eye, eyeglass」+作風プロンプト、Strength「0.35」でハイパーチェンジ画像を生成してもらって完了です。
何が残念って、ラシュモアのゲスっぽさが表現できていないことです。もうちょっと怪しい雰囲気で、誰がどう見ても悪役っぽい感じにしたかった。この辺りはもう精進あるのみだと思っています。
マイン指差し
サスケに軽蔑の眼差しを向けるマイン。こちらはそれほど苦労せずに、満足いくものが出来たと思ってます。
元画像は「A girl pointing at you and giving you a look of contempt」でお願いしました。LoRA生成画像は悪くないんですけど、指差しポーズが完全にキャンセルされてます。難しいんでしょうね。
だったら追加するまで。ということで元画像の右手をペタペタし、加工画像を得ました。ハイパーチェンジ画像は「A girl pointing at you and giving you a look of contempt, red long hair, red eye」+作風プロンプト、Strength「0.35」です。
これはなかなかイイ感じなんじゃないでしょうか? ということでこれ以降、合成にハマります。合成するのは楽しいんですけど、恐ろしい時間泥棒なのですよ……。
まとめ
ラノベ挿絵作成の実践編として、拙作『魔法都市カディンギルの追憶~アメイジア帰還計画発動~』の挿絵と作成手順を紹介しました。第八章の始め(8-1~8-3)に掲載した挿絵です。これを見て参考にしていただければメッチャ嬉しいです!
↓最もお世話になるのはやっぱりPixAI.artだったりします。ありがとうございます!
↓武者修行の話はこちらをどうぞ。
↓合成に日の目が当たりまくってます。
↓持ってて良かったペンタブレット。
↓さっそく次の回を作成。そのうちまとめ記事を作りたいです。
↓スタシス最強かと思いましたけど、パロマも加工なしでしたね。