画像加工のコツを教えよう。ズバリ、線を描くな
は!? 何言ってるんですか? お絵かきの術も習得したんですよ? 私なんて楽しみにして、石板まで買っちゃったんですよ!?
絵心のない素人が描くと、どうしても線がしょぼくなる。だから極力線を描かない。これぞ、アキヤマ式「馬を降りて戦う騎兵」に着想を得た作戦だ
かわいそうに……。絵が下手だからって、変なこと言い出した……
要約
キャラクター画像と背景画像を合成した挿絵を、画像加工によって好みの雰囲気にする方針を紹介します。
このサイトでのコツは「線を描くな!」です。直線ツールや曲線ツールなどを使い自分では線を描かないことを基本とし、時間と労力の削減を目指します。例外として①大きくぼかす線、②パターンブラシの線、は手描きしても、素人っぽさが出にくいです。
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画像加工の流れ
キャラクター画像と背景画像を合成するだけで、いちおう挿絵っぽくはなります。しかし、何となく物足りません。ここに様々な効果を追加したくなってきます。
たとえば合成しただけの画像は、見るからに無理やりくっつけた感がありありです。ここに影をつけるだけで、キャラクターを背景に溶け込ませることができます。
上の挿絵では背景画像に合わせて、キャラクターの右半分に影をつけています。さらにキャラクターの影を、ちょこちょこ背景画像にも加工しています。多少は合成した感が薄れているかと思います。
また、本物のラノベ挿絵や漫画、アニメではキャラクターの状態をあらわす記号が使われます。汗や涙、怒りをあらわす十字のスジなどです。
上の挿絵では怒っている漫画的な記号表現として、十字のスジを画像加工しています。表情だけで表すことが難しい素人に取って、お約束の記号表現は非常にありがたいです。
こんな調子で、さらに自分好みの挿絵になるよう、合成した画像を加工してみましょう。
素人による画像加工のコツ
線を描くな!
しばらくラノベの挿絵を自作して、つくづく実感しました。ズバリ、ちょっとでもマシに見せるコツは「線を描くな!」です。
絵心のない素人が頑張って線を描くと、どうしてもボロが出る。せっかく3Dキャラクターを作って、AI画像生成で背景を整えても、すべてが台無しになります。
ということで基本、線は書かない。何か追加で物が必要になったら、直線ツール、曲線ツール、多角形ツールなどで頑張る。これがポイントだと思っています。もっと言えば頑張らないで済むように、極力シーンを工夫するべきだと思っています。……難しいですけど。
線を描かないことのメリットはそれだけではありません。時間と労力を大幅に削減できます。各種ツールとフィルタを駆使することで、コストパフォーマンスの高い挿絵を目指せます。
しかし、「線を描くな」にも例外はあります。素人が描いても素人っぽさが出にくい線、それは①大きくぼかす線、②パターンブラシの線、です。
例外①大きくぼかす線
線を大きくぼかせば、素人っぽさを目立たなくさせることができます。
逆に言えば、ぼかす予定の線は安心して手描きできます。なにしろ派手にぼかすので、拙さはある程度隠れます。
上の挿絵の、羽根の部分が手描きです。大きくぼかしているので、線の素人っぽさがマシになっているかと思います。ぼかす以外にも、他のフィルタ効果を使えば誤魔化すことができたりします。
例外②パターンブラシの線
もうひとつの例外はパターンブラシで描く場合です。
パターンブラシの中でも、特に不連続で描かれる飛沫、特定画像のランダムな繰り返し(羽根とか葉っぱとか)は、そもそも線にならないので素人臭さが出にくいです。また、わざとズラした線を描くスパークやイナズマなども、同じ理由で誤魔化しやすいです。
上の挿絵では、闇属性っぽさをあらわすために黒の飛沫や、イナズマパターンブラシを使っています。同じような効果を手描きで実現することは、素人には不可能です。
まとめ
キャラクター画像と背景画像を合成した挿絵を、画像加工によって好みの雰囲気にする方針を紹介しました。
このサイトでのコツは「線を描くな!」です。直線ツールや曲線ツールなどを使い自分では線を描かないことを基本とし、時間と労力の削減を目指します。例外として①大きくぼかす線、②パターンブラシの線、は手描きしても、素人っぽさが出にくいです。
↓基本中の基本、陰と影の付けかたは以下をご参照ください。
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