3DキャラとAIキャラを比べると個人的にはAIのほうに若干魅力を感じる。……どこらへんだろうか?
……どこらへん? なんとな~く、でしょうか?
まあそんなもんだよな。3Dキャラの魅力を引き出そうとしたら、そこらへんに鍵があるってことじゃね? で、実際に対策を考えればレベルアップできるんじゃね?
なるほど! やってみますか!
要約
3DキャラクターとAI生成キャラクターを比較すると、唯一魅力の点で3Dが若干劣る。だったら何が問題かを考えてひとつずつ潰そうじゃないか、という作戦を立案。このページではいくつかの問題を挙げ、対策を考えます。
結果として、VRoid Studioの既存機能で対応可能なものばかりです。カクカク感、ゆるふわ感、輝きなどです。これらを改善することで3Dキャラの魅力を引き出すことが可能となります。
はじめに
3DキャラクターとAIキャラクターを比較して、3Dキャラのほうがラノベ挿絵に向いていそうなことがわかりました。以前示した下記表のとおりです。
3Dキャラクター | 中間 | AI生成キャラクター | |
再現性 | ◎ | 〇 | △ |
魅力 | 〇 | △ | ◎ |
ポーズ | ◎ | △ | ✕ |
こうしてみると3Dキャラがダントツです。唯一魅力の点でのみAIキャラに惜敗。……もちろん個人的な、なんとなくの感覚なのです。ここをしっかり比較して問題を突き詰めれば、さらに魅力アップにつながるはずです。
今回のモデルはヒロイン枠のシナル。もともと髪型的にAIキャラに似ていますし、ポーズも寄せました。彼女の何が気に入らないか? ざっくり書き出してみると以下のような感じです。
①なんかカクカクしてる
②服のサイズがムズイ
③ゆるふわ感イマイチ
④輝きが足りない
AIキャラで遊ぶのも良いのですが、3Dキャラの持つ魅力を十分引き出すのも重要。ということで個人的に感じる問題点を挙げ、自分のVRoid Studioスキルアップを目指します。
以下のページがページが前提になっています。
↓3DキャラとAIキャラどちらが好きかの投票結果
↓3DキャラとAIキャラを比較した記事
参考にしていただけると、なんでこんなことになったのかよくわかるかと思います。
3Dキャラの問題点
①なんかカクカクしてる
3DキャラはAIキャラに比べてカクカクして見える。具体的に言えば画素感の強い、ジャギーが目立つように見えます。
……と言っておいてなんですけど、これはすでに改善が見えています。っていうか、最初からきちんと考えてなかっただけで、VRoid Studioには撮影サイズのパラメータがあります。これを調整すればカクカク感はなくなります。
……え? よくわからない? 実はそれぞれVRoid Studioで出力した後、サイトに載せるために縦512pixelにそろえてます。それでもなんとなく③がくっきりはっきり見える、……気がしてきますから暗示に弱い人間は困ります。
出力後、お絵描きソフトで加工することを考えれば、パソコンが許す限り高精細にするべきでしょう。キャラクターを切り抜くときに背景が残りにくくなるので、この点で高精細出力はとてもありがたいです。
問題はアレですよね。解像度を上げるのをよく忘れて出力しちゃうんですよね。気をつけます。
②ゆるふわ感イマイチ
特に髪の毛。風を吹かせれば髪の毛は揺れるんだけど、揺れ方がぎこちない、的な?
ということでいろいろ調べてみて、髪の毛のボーン数パラメータを発見。束の数みたいなもんだよね? さっそくデフォルトの14から28に増やしてみました。
あんま変わんない。微妙に揺れ方が違う撮影タイミングのほうが影響多い気がする。……なんかちょっと違うかも。束の問題もそうかもしれないけど、ひとつの束の関節が重要?
髪の毛には本来関節なんてないから、しなやかに動く。そのしなやかさを絵とかAIキャラなら再現できるけど3Dキャラにはムズイんじゃね? パソコンスペック的にも無理難題な気がしてきたので、とりあえずペンディングにしたい。
次点で気になるのが陰の付き方。これが二値的だと丸みを感じにくいんだと思う。VRoid Studioはこのあたりもきちんと対応してて、陰影とかリムライトとかいろいろ設定できる。
ただし設定はやっぱりムズイ。右腕がいい感じに出来たと思ったら左腕がイマイチとか、あちらを立てればこちらが立たず的な感じ。精進あるのみっぽいですよ。
とりあえず今回頑張った結果はこんな感じ。自己満足してます!
③服のサイズがムズイ
服を小さくすれば下着が見え、大きくすれば肩のあたりが気になる。これはもうどうしようもない気がする。絵にはない問題だから、3Dキャラ特有の悩みかと。
頑張ればちょっとは改善できます。でも動いたときが怖いよね。
似たような問題で手首の回転があります。手首を回すと袖口が一緒に回るってヤツ。袖のない服をなるべく選びたい。あとはテクスチャ感も動いたときに気になる。これらの対策としてシンプルな服が望ましい、……だけど豪華服が魅力的なんだよね。
④輝きが足りない
本来の人間は発光しないんだからしょうがないでしょ!
でも絵だったら輝いてるように、ちょっと盛って表現できるわけだ。……そこらへんもVRoid Studioは対応済みですよ。ポストエフェクトでいろいろ加工できちゃいます。フリーソフトだよね? 太っ腹ですなぁ。
①に比べて②は血色がよくなって、さらに輝きが出た気がする。まだまだ調整しがいがありそう。ポストエフェクトのアンチエイリアシングは前からお世話になってたけど、他にもいろいろあるもんだ。ほんと、説明書を読まない人間ってダメだね。
さらに奥の手としてはイラストのテクニックがある。たとえばグロー効果とかいろいろ。③みたいに背景無しで出力して加工もアリ。これらを使えば3Dキャラの魅力をさらに引き出せるんじゃないかなー、と思ってます。
まとめ
3DキャラクターとAI生成キャラクターを比較すると、唯一魅力の点で3Dが若干劣る。だったら何が問題かを考えてひとつずつ潰そうじゃないか、という作戦を立案。このページではいくつかの問題を挙げ、対策を考えました。
結果として、VRoid Studioの既存機能で対応可能なものばかりでした。カクカク感、ゆるふわ感、輝きなどです。これらを改善することで3Dキャラの魅力を引き出すことが可能となります。
あとは個人的な力量をアップすれば、ラノベ挿絵において完全無欠になれる! ……はずです。ここから先は努力次第、ってことで頑張ります。
↓じゃあAIイラストキャラはどんな感じよ? って人向け。
↓そもそもVRoid Studioって何? って人はこちら。
↓撮影の基本は以下をご参照ください。
↓PixAI.artでも解像度を上げられちゃったりします。