まあ残念な結果に終わったんだけどな
うう……、はかない夢でした……
泣くなミノ子、我々はよく戦った! 前を向いて死のう!
ええっ! 死にはしませんよ!? ……ね?
要約
Google ColabでWebUIなStable Diffusionを試します。さらにこのあと頑張ればLoRAも使えたんじゃないかなーって思ってます。
しかし2023年4月21日のGoogle Colab利用規約変更により「remote UIs」が許可されなくなっています(少なくとも英語版FAQでは)。このため当サイトでは目前まで迫った夢の自作LoRA環境を諦めることにします。
はじめに
このサイトの目標は無料・簡単・短時間な挿絵自作です。そのためにVRoid Studioで3Dキャラクターを作ってAIイラストの背景と合成したり、もう全部AIイラストに頼れないかと四苦八苦したりを繰り返しています。
すべてAIイラストにお願いして常に同じキャラを生成してもらおうとすると、自作LoRAが欲しくなってくる、というのがこれまでの結論です。そのためにはStable Diffusionを実行できる環境が必要です。……我が家の低スペックPCでは不可能。
どうやらGoogle ColaboratoryでWebUIにお願いするとStable Diffusionを使えるらしい……、そんな噂は聞いていましたが難しそう。やっとまとまった時間をとって、ついに試しました!
……しかし、よくよく調べると最近の規約変更でこれって危ないことになってしまったっぽいです。Googleを怒らせるとメッチャ困る。っていうか小心者なのでグレーなことはしたくない。泣く泣く諦めました。
という悲しいお話です。同じようなことを考えていたかたは、ご参考していただければ幸いです。今回はいつも以上にいろいろなサイトのお世話になりました。ありがとうございます!
↓PixAIまとめ。……違います! べつに浮気しようと思ったわけじゃないんです!
↓場合によってはさっそくこれの書き換えが必要かと思ったのに……。
はかない夢の跡……
WebUIなStable Diffusion
まずはこちらのサイトのお世話になりました。
とんでもなくわかりやすかったです。ありがとうございます! むしろエラーとか出たら、その対策を記事にしてやろうと思ってPrint Screen撮りながら作業したんですけど、全然問題なかった。素人にも優しい記述は大変勉強になりました。
素人なりに頑張った結果、Google Colabに行って、WebUI(Automatic1111)の準備をして、Stable Diffusionを使えるようになりました!
さっそくプロンプトを打ち込んだり、元画像を使ってみたりで遊びました。
……楽しいひと時でした。
sd-webui-train-toolsの導入
ちょこっと遊んで、お次は本題。LoRA学習についてです。以下のサイトを参考にさせていただきました。
これまた丁寧な解説で「sd-webui-train-tools」を導入完了。ほんと感謝です。「Train tools」タブが出るところまで行き、VRoid Studioで出力したミノ子画像16枚をアップして……、というところで休憩しました。
作業を再開してみるとなんかエラーが出る。「GPUの使用量が上限に達した」的なことを言われました。色々調べてそういうもんなのかと納得、その過程で規約変更の話を見つけてしまいました。
Google Colabratoryの規約変更
この話に関しては以下のサイトに詳しく書いてあります。
ありがとうございます! もう少しで知らずに遊びつづけるところでした!
早速Google Colabの「よくある質問」をチェック。
Colab のリソースは、インタラクティブなユースケースに優先的に割り当てられます。大量のコンピューティングに関連するアクション、他者に悪影響を与えるアクション、Google のポリシーの回避に関連するアクションは禁止されています。以下は、Colab ランタイムでは許可されていません。
https://research.google.com/colaboratory/faq.html?hl=ja より抜粋
- ファイル ホスティング、メディア配信、または Colab とのインタラクティブなコンピューティングに関連していない他のウェブサービスの提供
- トレントのダウンロードまたはピアツーピアのファイル共有への関与
- リモート デスクトップまたは SSH の使用
この上にも下にもたくさん文章があります。ポイントは「リモート デスクトップまたは SSH の使用」が「許可されていません」ってことですね。
これにたいして英語版の「Frequently Asked Questions」は以下のとおりです。
Resources in Colab are prioritized for interactive use cases. We prohibit actions associated with bulk compute, actions that negatively impact others, as well as actions associated with bypassing our policies. The following are disallowed from Colab runtimes:
https://research.google.com/colaboratory/faq.html?hl=en より抜粋
- file hosting, media serving, or other web service offerings not related to interactive compute with Colab
- downloading torrents or engaging in peer-to-peer file-sharing
- remote control such as SSH shells, remote desktops, remote UIs
同じく上下にはいろいろと書かれています。しかし気になるのは「SSH shells, remote desktops」が「disallowed」であって、さらに日本語版にはない「remote UIs」が追加されている点です。
ちなみに上記は2023年5月3日の引用です。明日目が覚めたら全部OKとかになってませんかね? ……ならないでしょうね。
日本語版では書かれていないけど英語版では「disallowed」。ってことはそのうち日本語版でも「remote UIs」が追加される可能性ありなわけですよね。
……さあ、どうするか? グレーを承知で、完全にブラックになるまで使い続けるか? あるいは、もうブラックと考えてスッパリ諦めるか? ほぼ即答で、当サイトは後者を選択します。ビビりなもんで。
ひょっとしたら特に何もなくグレーゾーンとして生き残るのかもしれません。しかし、ダメな場合のリスクが大きすぎる。最悪アカウント凍結とかになったら困ります。少なくともこのサイトは死にます。はかない夢だったと諦めることにしました。
同じようにGoogle ColabでWebUIなStable Diffusionを考えているかたは、上記の話をご参考にしていただければ幸いです。知らずに遊んで後悔するとか最悪ですしね。当サイトは今日一日無駄にした感がありますが、本当にいい夢見させてもらいました。あばよ!
まとめ
Google ColabでWebUIなStable Diffusionを試しました。さらにこのあと頑張ればLoRAも使えたんじゃないかなーって思ってます。
しかし2023年4月21日のGoogle Colab利用規約変更により「remote UIs」が許可されなくなっています(少なくとも英語版FAQでは)。このため当サイトでは目前まで迫った夢の自作LoRA環境を諦めることにしました。わずか数時間Stable Diffusionユーザーでしたよ。
同じことを考えているかたは、ご参考にしていただければ幸いです。
もちろん自作LoRAを完全に諦めたわけではありません。Google Colabが無理でも、お金持ちになってハイスペックパソコンを買うとかして、そのうち何とかしたい。……それにしてもはかない夢でした。
↓諦めるな! 夢に向かってレッツゴー!
↓自作LoRAが使えるようになったらマジで共闘させよう、とか考えてました……。
↓かと言っても対立関係にあるわけではありませんよ!
↓ということで、今後もお世話になります!