じー
どうしたんですか?
……ミノ子ちゃんは優しそうだけど、どうなんだろう? 実は裏表があって、怖かったりするのかな? 女の子は見かけによらないし……
……かわいそうに。 完全に女性不信になってる
要約
今回は武者修行第九弾としてスタシスに挑戦。AIイラストの苦手な男キャラですけど、イケメン設定なので余裕ですよね。オマケとしてはパンチでの攻撃シーン再現を頑張ってみます。……これがまた難しいんですよ。
はじめに
スタシスは金髪碧眼のイケメン、という設定です。男キャラといえAIイラストでもよく見かける種類の人間。その点では取り組む前から不安はありませんでした。
なので思い切ってシーン再現にチャレンジ。魔法使いなんですけど、スタシスも素手でのパンチ攻撃ばっかりなキャラなんですよ。……素手でのパンチはある理由により、これまで何度も煮え湯を飲まされている強敵です。
↓これまでの成果については以下をご参照ください。
↓当サイトのPaperspaceまとめはLoRAの話ばっかりですよ。
応用で超苦戦
まずは基本から
今回もPaperspaseを使って学習画像枚数30、繰り返し数10、エポック数は24です。学習画像はVRoid Studioキャラクターを単色背景やらDream by WOMBO背景やらで撮影しました。詳しい条件は以下をご参照ください。
PixAI.artへのLoRA投稿の方法は以下に詳しく書いてあります。
投稿したLoRAを用いてモデル「Moonbeam」で「一括(x4)」生成です。プロンプトは前回同様①トリガーワードのみ、②トリガーワード+「portrait」、③トリガーワード+「handsome」を試します。比重の値は今回も「1.0」固定。
ラクショーですね。なんか炎っぽい背景が多い? プロンプト①なんて、これ絶対放火犯ですよね? いずれにせよ再現性に問題はなさそうです。
やっぱりLoRAだけでの再現を目指すのではなく、プロンプトとの組み合わせがポイントっぽい。ということで、さくさく行きますよ。まずは金髪碧眼を安定して出してもらうために指定します。
プロンプト④トリガーワード+「handsome, blonde short hair, blue eye」、⑤トリガーワード+「handsome, smile, blonde short hair, blue eye」、そして⑥として⑤+作風プロンプトでいきなりハイパーチェンジ(Strength「0.4」)!
順調すぎて怖いほどです。プロンプト④から⑤への変化は「smile」だけなんですけど、なぜか青年っぽくなってる。先輩ですから、これくらいであってほしい。ハイパーチェンジも一発OKです。
ハイパーチェンジとは当サイトで勝手におこなっている画質向上手法でして、再現の難しい部分以外を、作風プロンプト付き別モデルで書き換えてもらう技です。今回は難しい部分なしなので全面再描画です。詳しくは以下をご参照ください。
やっぱり男キャラであってもイケメンなら問題なく再現できる! 今回もハイパーチェンジ大成功です!
恐怖! グローブの呪い!
ここまで苦労せずに来れたので、今回は一歩進んでシーンの再現にチャレンジします。スタシスは魔法格闘で戦うので、パンチを繰り出していただきたい。
……なんて軽い気持ちで始めたんですけど、これがムズイ。トリガーワード+「hard punch with right arm」とかで試したんですけど、なかなかパンチしてくれません。たまに近いのが出ても、右手を前に出してるだけで緊迫感ゼロ。
ならば、と今度はLoRAを外して「hard punch with right arm」で、キャラはどうでもいいからまずはシーンの再現を試みました。
……しかし、危惧した通りボクシンググローブを装着したキャラばかりが出てきて、なかなか外してくれません。「without glove」も「bare knuckle」も「bare fist」も全部ダメでした。この状態でLoRA化を試みるも、崩壊画像が出てくるばかりです。
ということで奥の手、「OpenPose Full」に頼ることにしました。
左画像が、キャラ置いといてシーン再現画像です。「Moonbeam」で「hard punch with right arm」として生成してもらった画像(グローブはめてる)の、拳だけをInpainting機能マスク編集(プロンプト「bare fist」、Strength「1.0」)で再描画してもらったものです。
これを「OpenPose Full」で読み込んでLoRA化(プロンプトはトリガーワードのみ)したのが真ん中画像です。棒人形使うならグローブはめたままでも良かったんじゃ……、なんてことは後で気づきました。顔は邪悪ですけど、ポーズはボーリングみたいです。
せめて拳を握ってほしいので、ふたたびInpainting機能マスク編集で背景と拳を再描画(プロンプトは「hard punch with thunder magic power」、Strength「0.6」)してもらいました(右画像)。……ちょっと緊迫感出てきた?
みたび拳をInpainting機能マスク編集です。今度は拳だけ再描画、黒い薄手の手袋にしたいのでプロンプトは「black slim glove」、Strength「0.8」です(左画像)。右手は成功するも、左手は完全に崩壊です。
もうこうなったらなりふりかまっていられません。左手だけ前の画像(LoRA化直後)に差し替えです。これはみんな大好きPaintツールを使用。崩れているっちゃ崩れてますけど、見た目それほど気になりません(右画像)。
ラストはハイパーチェンジでイイ感じに誤魔化します! 不自然な背景の継ぎ目も、ハイパーチェンジなら何とかしてくれるはず……!?
……誤魔化せた? 誤魔化せてない気もしますけど、誰もそんな細かいところまで見ないでしょう。Strength「0.40」だと服が変わってしまっていますので、「0.35」が良いかなー、と思ってます。
かなり無理やりですけど、こうやって見ると満足できるものとなりました! ……問題はクレジットですよね。試行錯誤含めて三万クレジットは使いました。一日一万クレジットもらえるから、三日分ですよ。慣れれば減らせるでしょうけど、なかなか厳しいです。
合成画像をAIイラスト化すると?
クレジットが不安なら、前回やったようにVRoid Studioの3Dキャラ合成画像(背景はDream by WOMBOのAIイラスト)をハイパーチェンジしたら? ってことでこれもチャレンジしましたよ。
base画像は以前使った挿絵を正方形に切り出して512pixelサイズに調整。ハイパーチェンジは「handsome, smile, blonde short hair, dark blue eye」+作風プロンプトでStrengthは「0.40」です。
こっちの方が破綻は少ないです。……ただ残念なことに私の構図が明らかにダメダメです。最初からAIイラストなら、良さげ構図にしてもらえますけど、合成画像をもとにするとそこは作成者の残念腕前がモロに出ます。あと、合成画像にかなり時間がかかってるし。
やっぱりこれは一長一短みたいです。構図と時間の問題が大きいので、当サイトとしては自作LoRA⇒ハイパーチェンジを進めたいと思います。
まとめ
武者修行第九弾としてスタシスに挑戦しました。AIイラストの苦手な男キャラですけど、イケメン設定なので余裕でした。オマケとしてはパンチでの攻撃シーン再現。……これがまた難して、泣きそうでした。
↓PixAI.artで遊んでみたいよって方はこちらをご参照ください。
↓イリスもそうでしたけど、最近調子良いかなーと思ってます。慣れてきた?
↓またしても大活躍のInpainting機能マスク編集はこちら。
↓画像加工を使えばパンチだって見栄えアップ!?