サスケが武者修行やってるって聞いたんだが、オレのところに来ないぞ
……えーっと、ラシュモアさんの強さに恐れをなしたのでは?
……ふむ、一理ある。ニンジャは無茶な戦いをしないと聞く。アイツはオレの強さを知っているし、妥当な話だな
サスケさん、絶対にラシュモアさんの存在忘れてる……
要約
武者修行第十一弾はラシュモア。AIイラストの鬼門、非イケメン男キャラであり、さらにちょっと頭髪が心配というオマケ付きです。予想に反してLoRA化はわりと順調でしたが、追加お遊びの悪者ポーズで惨敗。
はじめに
よーし! 武者修行も次で最後、魔王オリバでフィニッシュだ! ……と思ったらラシュモアの存在を忘れていました。AIイラストが苦手とすると男キャラであり、非イケメンです。ニムロデ級の苦戦を覚悟しました。
しかしLoRA化までは予想外に平坦でした。その後のプラスアルファとして、今回もお絵かきに挑戦したのですが、ついつい凝り始めてわけがわからないことに。時間もかかって結果もイマイチという惨敗です。やっぱり目的を見失うとロクでもないことになりますね。
↓武者修行は今回で終わりだと思ってました。
↓Paperspaceはまた次回ですな。ラノベの更新で夏休み終わりそうだし。
凝り始めて迷走⇒反省
予想外に順調
今回もPaperspaseを使って学習画像枚数30、繰り返し数10、エポック数は24です。学習画像はVRoid Studioキャラクターを単色背景やらDream by WOMBO背景やらで撮影しました。詳しい条件は以下をご参照ください。
↓PixAI.artへのLoRA投稿の方法は以下に詳しく書いてあります。
投稿したLoRAを用いてモデル「Moonbeam」で「一括(x4)」生成です。前回から学んでプロンプト①トリガーワードのみ、②トリガーワード+「portrait」、③トリガーワード+「boy 1, solo」。比重の値は今回も「1.0」固定です。
ニムロデと同系統ですからプロンプト①のトリガーワードのみで厳しいことはある程度予想済みです。反対に前回不発だった②の「portrait」が今回は良さげです。親指?が長いですけどキニシナイ! ③も悪くないけど手の修正に時間がかかりそうな予感なのでボツ。
早速ハイパーチェンジです。なんですけど、女の子に対しては効果バツグンな作風プロンプトは、今回逆効果な予感です。きっと頬を赤らめた微妙な画像が出てくるに違いない。
ということでまずはモデル「Moonbeam」でプロンプト「high school boy, short brown hair, blue eye, eyeglass」としてInpainting機能マスク編集(校章ワッペンのみ残す)Strength「0.40」のパターンを試してみます。
次にモデル「Anything V5」でプロンプト「high school boy, short brown hair, blue eye, eyeglass」+作風プロンプトとしてInpainting機能マスク編集(校章ワッペンのみ残す)Strength「0.35」で生成。
……あれ? 杞憂だった? 「Anything V5」で作風プロンプトを使っても全然問題ないです。頬も赤くないし、すっきりしてて良い感じ。やっぱり好ましい生成条件はキャラによるのと、ガチャ適用損があるのかと考えています。
ハイパーチェンジとは当サイトで勝手におこなっている画質向上手法でして、再現の難しい部分以外を、作風プロンプト付き別モデルで書き換えてもらう技です。今回は校章ワッペン以外を再描画してもらっています。詳しくは以下をご参照ください。
世界をわが手に悪役ポーズ
ラシュモアといえば悪役なイメージがあるので、再現に挑戦しました。……この安易な発想でどれだけ苦労したことか。
まず思い描いた悪者ポーズをAIイラスト生成してもらおうと思ったのですが、なかなかムズイ。しょうがないので昔使ったVRoid Studioキャラを持って来ました(左画像)。これを「OpenPose Full」にかけたのですが認識してもらえませんでした。残念。
VRoid Studioキャラを元画像にモデル「Moonbeam」でプロンプト「A villain plotting world domination is trying to take possession of the earth」、Strength「0.4」でAIイラスト化(真ん中画像)。悪者ってよりも変なおじさんが出てきました。
AIイラスト化した画像は「OpenPose Full」で認識してもらえました。さっそくトリガーワードのみのStrength「1.0」でLoRA化。これでやっとベースの出来上がりです(右画像)。え? 校章ワッペンがふたつ? ということで次はOpencanvasでお絵描きです。
お絵描きが失敗でした(左画像)。Inpainting機能マスク編集で背景を変えようとすると、髪型まで変わってしまうことがあります。それを避けるためお絵描きで背景を消したら、わりと時間がかかりました。この辺りは要検討ですな。あ、地球は使いまわしです。
Inpainting機能マスク編集で背景をマスクし、プロンプト「in outer space」、Strength「0.8」で再描画しました(真ん中画像)。苦労したお陰で髪型を変えることなく宇宙空間を再現できました。
ラストはハイパーチェンジ。モデル「Moonbeam」で、プロンプト「fearless smile, light from below on the face, high school boy, short brown hair, blue eye, eyeglass」、Strength「0.25」です。
……なんかラシュモアの悪者っぽさが表現できなくて残念。地球を愛する好青年、みたいなAIイラストになってしまいました。時間もかかりましたし今回は惨敗です。もうちょっとパパっとできる方法を考えなければなりません。
3Dキャラ合成画像のAIイラスト化
今回も確認しますよ。ハイパーチェンジを試みたのはラノベの挿絵に使ったものではなく、当サイト個別記事のアイキャッチに用いた画像です。
……もはやホラーのレベルです。私がやるとぎこちなかった「顔に下から光」がAIイラストのテクニックにより自然になり、狂気の画像が出来上がりました。絶対にヤバいヤツですよ。うーん、勉強になりますなぁ。
まとめ
武者修行第十一弾としてラシュモアを再現しました。AIイラストの鬼門、非イケメン男キャラであり、さらにちょっと頭髪が心配というオマケ付きの難物。予想に反してLoRA化はわりと順調でしたが、追加お遊びの悪者ポーズで惨敗です。精進します!
↓元画像を用いた生成コストが安くなってて、ハイパーチェンジがはかどります!
↓元画像なしでこれを再現したいですなぁ。
↓こういう地味に陰影付けるのをパパっとやりたいです。
↓造形はほぼ完ぺきなのに髪の毛の色だけでない、みたいな変なこともあります。