武者修行か。またアホなことをしているな……
……いやぁ、まあ、自覚はあるんですけどね
あ、すまん。今のは誉め言葉だ。アホっぽくて素晴らしい、みたいな
わかりにく! 無表情毒舌キャラわかりにく!!
要約
記念すべき武者修行第十弾はパロマです。金髪ツインテール、メイドなどのパワーワードは画像を引っ張りやすい恐ろしい存在ですが、苦戦しつつもハイパーチェンジに挑戦。さらに今回は禁断の画像加工して再描画作戦を実行します。
はじめに
パロマは金髪ツインテールのメイドです。どちらもネットに参考画像がたくさん転がっているでしょうから楽勝なはず。……そんな夢を見ていました。
今回プラスアルファしたい要素は魔法です。ポカスカ殴り合ってばかりの話ですけど、一応魔法世界のラノベの挿絵なわけですから、魔法を表現できないと困るんですよ。けど、AIに思い描いた魔法効果を描いてもらうのは大変……。なら自分で描けばいいじゃない!
もともと3DキャラとAIイラスト背景を合成、画像加工して挿絵にしていました。それがAIイラストオンリーになったと思ってましたけど、3DキャラはLoRAで使っているし、画像加工にもお世話になるしで、結局全部役に立っているという不思議な状態です。
↓武者修行もゴールが見えてきた? 魔界バージョンまでは不要ですよね?
↓Paperspaceで遊ぼうと思っていましたけど八月も半ば。もったいない?
秘技! お絵描きの術!
禁断のパワーワード
今回もPaperspaseを使って学習画像枚数30、繰り返し数10、エポック数は24です。学習画像はVRoid Studioキャラクターを単色背景やらDream by WOMBO背景やらで撮影しました。詳しい条件は以下をご参照ください。
PixAI.artへのLoRA投稿の方法は以下に詳しく書いてあります。
投稿したLoRAを用いてモデル「Moonbeam」で「一括(x4)」生成です。これまでの教訓から、プロンプトをトリガーワードのみとするよりも、いろいろ指定したほうが良さげなことがわかっていまので、今回はその方針でいきます。
プロンプト①トリガーワード+「portrait」、②トリガーワード+「maid girl」、③トリガーワード+「long blonde twintails, yellow eye」で生成してもらいます。比重の値は今回も「1.0」固定。
なん……だと……。全滅です。①の「portrait」がダメな理由はわかりませんが、②は「maid」に、③は「long blonde wtintails」に引っ張られた感があります。メイド頭飾りとか、LoRAっぽくない雰囲気とかで勝手にそう感じました。
ということでプロンプト④トリガーワードのみ、です。さらにそこからStrength「0.4」でハイパーチェンジじゃーい!
イイ感じです! 良かった! イリスの時にはトリガーワードのみで失敗しましたけど、今回は逆にトリガーワードのみのほうが上手くいきました。LoRAもそれぞれ使い方が違うもんですね。……イリスの「elf」もパワーワードな気がしないでもないですけど。
ハイパーチェンジとは当サイトで勝手におこなっている画質向上手法でして、再現の難しい部分以外を、作風プロンプト付き別モデルで書き換えてもらう技です。今回は難しい部分なしなので全面再描画です。詳しくは以下をご参照ください。
復活! ペンタブレット!
パロマは魔法をぶっ放すイメージがあります。ということで魔法シーンの再現に挑戦。具体的に言うとカメハメ波ポーズをとってもらいたいのですよ。
まずはプロンプト「shooting kamehameha」、モデル「Moonbeam」で普通にAIイラスト生成しました(左画像)。「kamehameha」でも似たような画像が出てきます。骨格さえイメージ通りなら何でも良いのですよ。
先ほどのAIイラストを「OpenPose Full」し、比重「1.0」でLoRA化。出てきた画像の両手を広げてもらうために、手のあたりをInpainting機能マスク編集(Strength「1.0」)、プロンプト「put wrists together and open palms」で再描画しました(真ん中画像)。
ここからは禁断の画像加工です。画像をダウンロードし、Opencanvasで魔法っぽく加工しました(右画像)。まさか楽しいお絵描きがここで役に立つとは思いませんでしたよ。今回の画像加工の詳細は以下をご参照ください。
加工した画像をアップして、ハイパーチェンジ! 絶対変えたくない部分があるわけでもないので、特にマスクをかけずにおこないました。
ここはやっぱり安定のStrenth「0.40」ですかね。「0.35」だとちょっと物足りないし、「0.45」はあきらかにやり過ぎです。「0.40」も変わってるっちゃ変わってるので、そこら辺は趣味の問題ですよね。
もちろん、思い通りの魔法効果をプロンプトで付与できれば良いのですが、キャラと両立させるには相当な腕前が必要かと思います。だったらちょこちょこ画像加工しちゃうのも手ですよね。なんて、ちょっと卑怯?なことを考えています!
合成画像のハイパーチェンジ
やっぱりこれが気になります。ということで試してみました。
この中では①が大成功です。特に風の表現が自然になった気がして満足。②と③はイマイチ決まりませんでした。Strengthをもうちょっと上げると全体的に崩壊が始まるのですよ。なのであんまり変化がない、っていうかこれなら元画像の方が好きです。
やっぱりどちらかが常に優れている! ってものでもなさそうです。上手い人がやればどうだか知りませんが、その人の得手不得手が出そう。ということで精進あるのみです!
まとめ
記念すべき武者修行第十弾としてパロマに挑戦しました。金髪ツインテール、メイドなどのパワーワードは画像を引っ張りやすい恐ろしい存在ですが、苦戦しつつもハイパーチェンジに挑戦。さらに今回は禁断の画像加工して再描画作戦を実行しました。
余談ですけど、この検討をしている最中、PixAI.artにはいろいろな変化がありました。これまでは画像をダウンロードすると数字の羅列ファイル名だったんですけど、プロンプト名になりました。と思ったら元に戻りました。
さらにクレジットコストが変わったっぽいです。……このあいだ更新したばかりなのに。でも元画像ありだと600とか200とかになってて、好ましい変化です。一時的なものなのか、恒久的なのか、注目したいと思います。
もっと言うと、ツイッターに挙がってたテスト画像が動画っぽいんですけど……。まったく目が離せないサービスですなぁ。
↓相変わらず精力的に変化し続けています。
↓パンチにだって画像加工は有効なはず!
↓お蔵入りとなっていた画像加工アレコレが大活躍できる!?
↓当然ですが画像加工も万能ではないのですよ。
↓パロマの妹なんですけど大人っぽくなってしまうオリバはこちらです。