聞いたぞ。わらわに内緒で怪しげな魔術の鍛錬をしておるそうじゃな
してませんよ。……っていうか、そんなこと誰に聞いたんですか？
サスケが武者修行とか言ってきたから、返り討ちにしてやった。さあ！ 失われた超古代のオーバーテクノロジーを教えるのじゃ！
サスケさんまた負けたんですね……
要約
ハイパーチェンジの武者修行として、オリジナルキャラクターのLoRA生成⇒Inpainting機能マスク編集に挑戦。同じように作ったはずなのに、なぜか横向き画像ばかりなAIイラストに対して、無理矢理正面を向いてもらう方法の試行錯誤結果を紹介します。
はじめに
自作LoRAファイルを用いてPixAI.artのLoRA推奨モデルでAIイラスト生成⇒Inpainting機能マスク編集を使って好きなモデルで作風プロンプト追加再描画、この流れを当サイトでは勝手にハイパーチェンジと呼んでいます。
ハイパーチェンジ武者修行第二段は不思議少女ラミアです。異国の雰囲気を漂わせるミステリアスでエキセントリックなキャラクターだったのに、いつの間にかオカルト大好き不思議ちゃんになっている自作ラノベの登場人物。
……LoRAファイルにしても不思議ちゃんでした。正面向いてくれないのですよ。
↓今回もハイパーチェンジ前提です。
↓武者修行第一弾のマインです。
こっちを向いてよラミア
……あれ？ 横向きばかりですよ？
今回もPaperspaseを使って学習画像枚数30、繰り返し数10、エポック数24です。学習画像はVRoid Studioキャラクターを単色背景やらDream by WOMBO背景やらで撮影しました。詳しい条件は以下をご参照ください。
完成したらPixAI.artに投稿。……変なファイルがどんどん溜まっていって、申し訳ない限りです。PixAI.artへのLoRA投稿の方法は以下に詳しく書いてあります。
投稿したLoRAを用いて「Strength=1.0」、プロンプトはLoRAトリガーワードのみ、モデル「Moonbeam」で「一括（x4）」生成です。
何度か生成して今回もイイ感じ！ ……と言いたいのですが、気になることがふたつ。
まずひとつ目。これまで試したミノ子ともマインとも違って、なんだかすごくVRoidキャラクターっぽい。この状態ですと元画像のほうが魅力的に思えます。だったら最初からVRoid画像を使うので、AIイラストには固有の魅力を出してほしい。
ふたつ目は、横向き画像がやたら多いことです。これまでと同じ条件でLoRAファイルを作成したのですが、やっぱり学習画像のちょっとした傾向やら、キャラクターの複雑さなんかで、結果は変わるんですかね？ 勉強になるなぁ。
何はともあれハイパーチェンジ
それではLoRA生成画像①をもとにして、ハイパーチェンジします。リボンと校章ワッペン以外をマスクして、「Anything V5」でプロンプトは「girl 1, solo, black short hair, purple eye」＋作風プロンプトです。さらに調整のため「Strength」を振ります。
ちょっとインナーが水色っぽいですけど「Strength : 0.40、画像１」が最強。「Strength」を「0.45」以上にすると服にレースが入ったり、首に何か巻いたりで盛り気味になるみたいです。まあ、どうしても気に入った画像があれば修正すれば良いのですよ。
ということでラミアのハイパーチェンジも大成功です！
正面向き試行錯誤
大成功とか言っておいてなんですけど、問題は解決していません。ハイパーチェンジでVRoidキャラクターと違う雰囲気になったけど、横向き問題は何とかしたい。
だったらLoRA生成時のプロンプトにそれっぽい文言を追加すれば良いはず。モデルを「Moonbeam」に戻して、プロンプトはLoRA＋「front view」、もひとつオマケにLoRA＋「front view, girl 1, solo」に変えてAIイラストお願いします！
……LoRAのトリガーワードは「lamiaschool」としてあります。左画像「ラミア学校を正面から見たところ」だとすると、合ってるかもしれない。けど、そういうことじゃないのですよ。そして右画像はかたくなに正面を向いてくれない。
だったらお次はこれだ！ 来たれ、棒人形！ 「Openpose」！
左画像がOpenpose設定。学習画像のひとつであるVRoidキャラクターですよ。余談ですけど、最棒人形って認識良くなってる？ 以前はちょくちょく黒画面だったけど、最近はハズレなしです。
そして右画像。……まだこっちを向いてくれない。Openposeの比重を「1」にしたにもかかわらず、なんかさっきよりも素っ気ない雰囲気になってるし。
だったらこれでどうだ！ 「ご参考までに」！ 「比重」も「スタイル」も「1.0」で勝負！
正面を向いているミノ子を「ご参考までに」すればあるいは……、と考えたけど一応成功です。しかしこうやってみるとミノ子ってレベル高い。伊達にアホみたいな検討回数繰り返してないって感じです。
いやいや、ラミアだって負けてないはず。LoRA生成画像の校章ワッペン以外をマスクで覆って、ハイパーチェンジ！
……うーん、まあまあ？ ミノ子ほどの安定感はないけど、ラノベ挿絵としては十分なレベルじゃないかなー、と思っています。ということでラミアも成功。
なんかこういうことやってるとVRoidキャラクターの画像をハイパーチェンジすればいいんじゃね？ とか思っちゃうけど、そのうちやってみます。
まとめ
ハイパーチェンジの武者修行として、オリジナルキャラクターのLoRA生成⇒Inpainting機能マスク編集を試みました。同じように作ったはずなのに、なぜか横向き画像ばかりなAIイラストに対して、無理矢理正面を向いてもらう方法の試行錯誤結果を紹介。
ひょっとしたらLoRAファイルのエポック数が大きすぎる？ って思ってます。ミノ子とマインが複雑ポイント２（リボンと校章ワッペン）なのにたいして、ラミアはちょっと簡単で、エポック数が少なくても良かったのかも、なんて。
↓今回もお世話になりました！
↓PixAI.artの活用に関してはこちらをご覧ください。
↓自作LoRA学習に興味ある人はこちら。
↓いくらOpenposeが優秀でもこれは無理でしょ。
↓マスクをしてくれないキャラってのもいるんですよ。
↓ラミア同様、しょうめんを向いてくれないキャラクターが他にもいます。
