PixAI神Canny最強説編

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ミノ子
ミノ子

PixAIで棒人間。最高に楽しいですね!

サスケ
サスケ

……しかし、そんな棒人間の存在を脅かすヤツがいるんだ

ミノ子
ミノ子

えぇ! どういうことですか!?

サスケ
サスケ

ヤツの名はCanny。怖ろしい再現性の高さを誇る化け物だ

要約

PixAI.artで使えるようになったControl.Netの魅力は棒人間(OpenPose)や輪郭抽出(HED)にとどまりません。ということで今回は線画抽出(Canny)の遊び方を紹介します。

VRoid Studioで作った3Dキャラクターとの合わせ技により、とんでもない再現性でキャラクターをAI画像生成してくれます。キャラクターとポーズが明確に決まっているなら、おそらく棒人間より正確に再現してくれる化け物です。

はじめに

本命は棒人間。そう思っていたので、Cannyは軽い気持ちで触ってみました。しかしこれがまたすごい。気づけば長々と遊んでしまいました。

いじってみたのは以下のとおりです。
①比重
②プロンプトとモデル
③背景
④服の色
⑤ポーズ

クレジットの消費がハンパないですよ。

この記事は以下のものの続き的な位置づけです。

基本的な遊び方は上記をご参照ください。AI画像生成にとんでもない可能性を感じ、なんとかラノベの挿絵作りに役立てられないかと四苦八苦した苦労がわかるかと思います。

Canny最強説

①比重

まずはPixAI.artの生成からControlNetの「ポーズコントロールを追加」をクリックします。

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Canny – start

Controlウィンドウが表示されるので、Methodで「Canny(線画抽出)」を選択。コントロール画像をアップします。

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Canny – Method

今日のモデルはミノ子魔界バージョン。制服バージョンと違って豪華服なのでやたら細かくムズくね? と思ったけど、しっかり線画抽出されてる!

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Canny – 比重

コントロール画像が登録されると、下のほうに「比重」というパラメータが出てきます。こういうの見ると遊ばずにはいられないタチなんですよ。

悩んだ挙句プロンプトは作風を入れたものにしました。「girl1, black short hair, blue dress, Scenes with extreme detail ~」で前半の単純なのが説明、後半(Scenes with extreme detail以降もっと長く続く)が作風です。詳しくは「PixAI応用編」を参照ください。

まず比重1.0の再現性がスゴイ。当たり前かもだけど顔はミノ子って言い張って十分とおるレベル。服もいい感じだけど細かいところか、色とかはしょうがないよね。

比重を下げていくと徐々にオリジナリティーが発揮されて、最終的にはいつものっぽい感じのAI画像ですよ。ポーズもわりと似ているけど、これって他のもこんな雰囲気のものが多かったから、デフォルトポーズみたいなものなのかもしれません。

ということでよくわかりました。VRoid Studioの画像をもとにして、比重「1.0」で線画抽出すると、かなりいけそうな感じ!

②プロンプトとモデル

じゅあプロンプトとかモデルとかをいじってみたら?

ということで、さっきは作風ありだったけど、作風なしも試しました。同時によくお世話になっている「Anything V3.0」モデルではなく、デフォルトで出てきた「Cetus Mix v2」モデルにもチャレンジ。比重は「1.0」ですよ。

見事にポーズも顔も保ったまま、画像の雰囲気だけを変えることができました。……最後がなぜ白髪になったのか不明ですけど、これはこれでアリだな。

③背景

ここまで来て思ったんですけど、背景を何とかしたい。

さすがに全部をAI画像生成にまかせるのは難しいだろうから、画像加工をしたくなってくる。そうするとキャラクターだけ抜き取りやすい背景なしにしたくなってきます。

プロンプトの「blue dress」と「Scenes with extreme detail ~」のあいだに、それぞれ背景をあらわす記述を追加しました。

……惨敗です。どうもひと工夫したくなる年頃らしい。これではキャラクターを取り出すのに苦労しそう。特に「no background」が厳しい。

じゃあ逆に背景を入れてみる? それで顔が変わったりしても嫌だし。先ほど同様、プロンプトの「blue dress」と「Scenes with extreme detail ~」のあいだに、場所をあらわす記述を追加。

おお! できた!!

……え? 当たり前だろうって? いやいや、実はこれはひと安心、ってレベルの話なのですよ。

今までのパターンだと「beach」なんて単語を入れた瞬間に水着になります。服着てる画像が下着みたいになるんだから、水着だなんて公序良俗に反するレベルに違いない。心配していただけに嬉しい誤算です。

④服の色

ここまでくれば安心して遊べます。お次は服の色です。本当は細かいとこまで個別に指定できれば最高ですけど、難しそうなので今回は全体的に変えてみたい。プロンプトの「blue」をそれぞれ別の色にしてみました。場所は「in forest」で統一。

はい、ラクショー! 目の色までつられて変わってしまうのが困りものだけど、それはべつに指定すればいいでしょ。ここまで雰囲気が変わっているのに、顔はほとんど同じ。同一人物ですよ、っていっても誤魔化せるレベルです。

⑤ポーズ

ラストチャレンジは別ポーズ。これまでの画像はたまたま線画抽出しやすいとか、再現しやすかったって可能性もある。このあいだのブラックミノ子は線画イマイチだったっていう裏話もあるし。

場所を「in cave」にして、イザ勝負!

いずれもなかなかの再現度! ちょっと手が微妙だったり、表情がよくわからなかったりだけど、これだけ再現できれば上出来!

中でも嬉しいのが最後のキックポーズ。たぶんだけど、これ普通にやったらセンシティブ画像が出てくると思う。その昔「leg」って入れただけで、スゴイの出てきたもん。おそらく棒人間でもムズイと思う。

まとめ

PixAI.artで使えるようになったControl.Netの魅力は棒人間(OpenPose)や輪郭抽出(HED)にとどまりません。ということで今回は線画抽出(Canny)の遊び方を紹介しました。

VRoid Studioで作った3Dキャラクターとの合わせ技により、とんでもない再現性でキャラクターをAI画像生成してくれることを確認しました。キャラクターとポーズが明確に決まっているなら、おそらく棒人間より正確に再現してくれる化け物です。

たぶん顔の再現性にかんしては、これくらいならOK、ってこともあると思います。あとは服だな。服も変わって欲しくない、って場合はもうちょっと工夫が必要そうです。

役に立ちそうなだけでなく、面白い。皆様もぜひいろいろと遊んでみてください。

……クレジットの消費にはご注意を。一日10000クレジット付与されるとはいえ、こんなことやってたらあっという間になくなります。