ひどいよミノ子ちゃーん。オレをのけ者にしてサスケと遊んでるなんて―
……いや、別にのけ者にしてるわけじゃなくて。お絵描きに詳しいから、教わってるんですよ
ウソだー。だってアイツ、ニムロデの次くらいにLoRA化下手くそだしー
……あれ? だんだんサスケさんに教わる意味が怪しくなってきた?
要約
武者修行第七回の三郎編です。一応イケメン設定ですけど、AIイラスト生成の苦手分野である(と勝手に思ってる)男キャラなので嫌な予感が……。でもまあプロンプト追加で何とかごり押しします。ついでにお絵描きとInpainting機能マスク編集で刀を持たせてみます。
はじめに
三郎は和風キャラということで、制服の下は和服です(VRoid Studioの浴衣)。制服にはいつもの変な校章ワッペンが付いていますが、その他にこれといった特徴はありません。一応イケメンという設定なのですが、男キャラは今まですんなりできたためしがないんですよね……。不安。
↓これまでおこなった武者修行については、以下をご参照ください。
↓自作LoRA学習については以下からどうぞ。
ちょっと不安定ですけど
プロンプト追加で対応
今回もPaperspaseを使って学習画像枚数30、繰り返し数10、エポック数は24です。学習画像はVRoid Studioキャラクターを単色背景やらDream by WOMBO背景やらで撮影しました。詳しい条件は以下をご参照ください。
PixAI.artへのLoRA投稿の方法は以下に詳しく書いてあります。
投稿したLoRAを用いてモデル「Moonbeam」で「一括(x4)」生成です。プロンプトはこれまでの教訓から①トリガーワードのみ、②トリガーワード+「boy 1, solo」、③トリガーワード+「portrait」を試します。比重の値は振ってもだいたい「1.0」が最良なので、今回は「1.0」固定でいきます。
プロンプト①はちょっと崩壊気味? ②はニムロデの時に活躍しましたが、今回は手がイマイチでした。ガチャ要素があるのかもしれません。③はちょっと大人っぽいですけど、修正すればなんとか行けそうです。
プロンプト③を修正するとなると、PixAI.artのInpainting機能が考えられます。でもマスク編集との併用が出来ないので、せっかくそこそこ再現された変な校章ワッペンが崩壊する予感。ここは基本に戻ってウィンドウズ標準のペイントツールで編集しました(右画像)。
ハイパーチェンジ!
修正した画像を用いてハイパーチェンジです。ハイパーチェンジとは当サイトで勝手におこなっている画質向上手法でして、再現の難しい部分(今回だったら校章ワッペン)以外を、作風プロンプト付き別モデルで書き換えてもらう技です。詳しくは以下をご参照ください。
校章ワッペン以外をInpainting機能マスク編集、使用モデルはいつもの「Anything V5」でプロンプトは「boy 1, solo, black short hair, black eye」+作風プロンプトです。Strengthはいつものように振りますよ。
Strength「0.35」は良いんですけど、賢そうでイメージと違う。「0.40」のほうが三郎っぽい。……このあたりは趣味の問題ですし、表情なんてそれこそガチャだと思います。「0.45」が何か違うのは異論ないですよね?
以上で今回もハイパーチェンジ完成!
またしても余計なこと
画像範囲の拡張
いちばん最初に戻って、LoRAのトリガーワードだけで生成してもらったプロンプト①の画像もなかなか良さげだと思ってます。刀を持たせれば、戦闘シーンでのおしゃべり中みたいな雰囲気です。ということでこれに挑戦します。
でもその前に、気になることがあります。頭が微妙に切れちゃってますよね。反対に足のほうはなくても全然OK。……ってことは、今こそ「画像拡張」機能を使う時では?
どうやら更新されているみたいでちょと使い勝手が変わってますけど、根性で何とかします。また今度、これについての記事も書くかもしれません。
「画像編集」タブから画像編集画面へと進んで、「画像をアップロード」ボタンを押します。あとは「画像拡張」ボタンを押して範囲を調整です(左画像)。今回は頭の方を伸ばして、足元を削る感じ。モデルは「Moonbeam」で、プロンプトを入力しなくても「生成しましょう」ボタンを押せました。
画像が読み込まれてプロンプトは自動で入力されたっぽいです。「an anime character holding a sword and a stone by an old building, outdoors, solo, rock, grass, japanese clothes, 1girl, black hair」とのこと。やっぱり何か持ってるシーンに見えるんですね。女の子だと思われてますけど。
生成されたのが右の画像で、無難に頭の部分が補われています。……頭よりも、屋根とか空がスゴイと思うんですけどね。
刀を持たせてみました
気になる部分は無事改善されたので、今度こそ刀を持たせます。まずはInpainting機能マスク編集で、刀のありそうなところにマスクをかけてStrength「1.0」でAIイラスト生成をお願いしました。……でも何も生成されませんでした。
こうなったらふたたびペイントツールに頼ります。久しぶりのお絵描きですよ。
お絵描きしたのが左の画像です。……まあ良いんですよ、こんな感じで。刀の部分にマスクをかけてStrength「0.50」で編集すると、そこそこちゃんと出てきてくれます(真ん中画像)。あとはこれをStrength「0.40」でハイパーチェンジです(右画像)。
思い付きで始めたわりには、なかなか上手くいったんじゃないかなー、と思ってます。これでまたひとつ、武者修行の成果が上がりましたかね? ……ちょっとずつ成長してるはず!
まとめ
武者修行第七回の三郎編をお送りしました。一応イケメン設定ですけど、AIイラスト生成の苦手分野である(と勝手に思ってる)男キャラなので嫌な予感が……。なんて心配しましたけど、なんとかなりました。ついでにお絵描きとInpainting機能マスク編集で刀を持たせてみました。
↓前回に引き続き大活躍のInpainting機能マスク編集はこちら。
↓PixAI.artは最近大人しい? と思っていましたけど、やっぱりいつの間にか更新されてました。
↓布団叩きとかもAIイラストで修正すれば、もっとそれっぽくなる?