週刊PixAI神、今回は構図です
週刊って……。まあ、ほんとに毎週新機能が追加されてますけど
構図機能を使うことで、それぞれのエリアに別々の指示を与えることができるっぽい
複数キャラの指定が、よりはっきりできるってわけですね。嬉しいです!
要約
今回もPixAI.artに追加された新機能で楽しく遊びます。
HiResは最初から高解像度で画像を生成できる機能です。ここぞ、という時に使って魅力的な画像を生成したい。
構図機能は複数キャラの指定を容易にします。「このキャラはこんな感じで、こっちはこんな風で」とエリアごとにプロンプトを書くことができます。より複雑なポージング、構図を指定できる有用な機能かと思います。
はじめに
そろそろかなー、と思ってPixAI.artを覗いてみたら、案の定見たこともない項目がいくつか追加されていました。
HiResは高精細化ですよね。以前から生成画像の下のほうには「アップスケール」って項目がありましたけど、あれと似たようなことを元画像なしでできるってことですかね? 高精細化よりだったら再現性に興味があるんですけど、せっかくなので挑戦。
構図は複数キャラを細かく指定できるってことだと思ってます。ひとつの画像中に複数の棒人形が認識される場合、どうやってそれぞれのキャラを区別するんだろう? って思ってたんですけど、これならいけそう!
しかし、何より気になるは「もっとクレジットが必要な方はこちら」。ついに有料になったか? と一瞬身構えたのですが、この先にはアンケートがあります。答えると追加クレジット15,000がもらえるそうです。日ごろお世話になってるし、もちろん回答しましたよ!
ということで今回はHiResをちょっと試して、構図機能で遊んでみる、って感じです。
↓PixAI神まとめです。
↓そもそもPixAI.artって何よ? ってかたはこちら。
ご参照いただければとてもありがたいです!
HiResで高解像度
高解像度化も軽くやってみましたよ。
左側がいつも通り512pixelで生成した画像。これとは別に「HiResを採用」ボタンから編集画面を開いて、「512×512→1280×1280」にして生成したのが右側の画像。実際に1280pixelになっていて、めっちゃキレイ。
もともとの画像生成サイズは「512×512」、「512×768」、「768×512」の3種類。このサイズで生成しておいて、「アップスケール」で高精細化することは今までもできたけど、同じことを最初からできますよ、ってことっぽい。
ちょっと気合を入れて解像度の高い画像を作りたい、ってときに便利ですな。
構図を使いこなしたい
基本的な使い方
まずは構図機能の基本的な使い方です。「構図を追加」ボタンからウィンドウを立ち上げます。
立ち上がった直後
構図ウィンドウ②
ドラックしてエリアを追加
追加のプロンプト欄
複数エリア追加
構図ウィンドウが立ち上がったら(①)、白い四角の中をクリックしてそのままドラッグ(②)。そうすると新しいエリアが追加され、プロンプトを書くスペースもできます(③)。これを繰り返せば複数エリアの作成も可能(④)。
とりあえずPixAI.art公式が紹介している方法に挑戦します。
全体、エリア1、エリア2にそっくりそのまま同じプロンプトを入れて、でもモデルだけはいつものAnyting V3.0にして生成。せっかくなので横長で。
ハイ一発オーケーでーす! こんなに特徴的なキャラクターが、たったあれだけのプロンプトで生成できるんだから超羨ましい。ファンにはたまらないな。これで4コマ劇場とかやったら面白いだろうなぁ。残念ながら原神やったことないんだよね。
などと遠い目をしていないで、お次はオリジナルキャラに挑戦。全体に例の作風プロンプトを入れて、左半分のエリアに「smile, black short hair, long white robe」、右半分のエリアに「red long hair, red dress」で生成。いくぜ!
おお、なんと美しい……、じゃねーよ!! AIは間違っていない。たしかに左は短い黒髪で白いローブ、右は赤いロングヘアーで赤いドレス。でも、そうじゃないのだよ。
おそらく有名キャラなら、名前を入れただけでふたりいると認識されるのだろう。有名ではないキャラクターを生成する場合、「ふたりいますよ」ということを明示しないと混ざるわけだ。これはなかなか大変な予感。
それにしても横長画像ってなんかいいよね。このまま文字を入れれば、それだけでアイキャッチ画像になりそう。キャラクターを中央からちょっと外して配置できるっていう点でも、構図機能は便利な気がします。
棒人形ふたたび
間違えようがないほどに、「ふたりいますよ」と伝えるためにはやはり棒人形だ! ということで元画像を用意して、ControlNet棒人形の力を借りました。
元画像は以前使ったシナル(右側)とアルマ(左側)を流用。今回は棒人形だけで、その他のControlNet追加はおこなっていないです。もちろん元画像もなし。構図はさっきと同じ感じで左右をだいたい二つに分けて、それぞれのキャラクターを覆うようにしてます。
①は全体が作風プロンプトのみ、左半分が「black short hair, white clothes, black trousers」+作風、右半分が「black long hair, white robe, black underwear」+作風です。シナルの黒いパンツは無視されたが、アルマの黒下着は採用されたっぽい。
②は全体が「in forest Square, blue sky」のみ、左半分が「red long hair, red dress」+作風、右半分が「blonde twin tails, Maid clothes」+作風。構図はそのままで別のキャラに置き換える作戦ですが、赤い髪が再現されなかった。
ということで③でリベンジ。②から作風プロンプトを削除したものです。あまりややこしくない方が再現性が高いのか、はたまたただのガチャだったのか、今度は赤い髪が再現されてます! 作風をいじりたければ、この画像を元に生成するって手もあるよね。
そんな感じで、やっぱり棒人形を使えばちゃんと「ふたりいますよ」ってAIにわかってもらえます!
元画像なしに挑戦
元画像を準備するのは面倒くさい。ってことで他に方法はないか考えてみました。全体のプロンプトに「ふたりいますよ」ってしっかり書けばよくね?
①は全体が「two girls standing back to back」、左半分が「red long hair, red dress, facing left 」、右半分が「blonde twin tail, maid clothes, facing right」です。背中合わせにってのは無視されましたが、元画像なしでふたり生成されました!
さらに②でリベンジ達成。全体が「Two girls standing back to back」、左半分が「side view, red long hair, red dress, facing left」、右半分が「side view, blonde twin tail, maid clothes, facing right」。サイドビューにして向いてる方向を加えました。
しかしやっぱりと言うかなんと言うか、この方法は棒人形に比べれば不安定っぽい。
左右のプロンプトにそれぞれ「operating a smartphone」を加えたら、③みたいに方向が無視された。ガチャかなー、と思ってもう一度試したら、④みたいに混ざった。これはこれで面白い。あしゅら男爵を生成したいときに使えそう。そんなとき来ないと思うけど。
なんで構図にこだわっていたかというと、当然4コママンガのためですよ。ということで今日も楽しくAI4コマの時間です。
3コマ目はお婆さん二人にしたかったのだが挫折。AIに老人を生成してもらうのがいかに難しいかがよくわかった。
構図機能はマンガとも相性がいいと思う。4コママンガだって誰かがボケて、他の人がツッコむ構図はよくあるし。以前は偶然できたけど、これをガチャにしないで、かつキャラ指定ができるのはありがたい。
その他、背景とかも大体の位置を指定できるのが嬉しいです。いろいろと夢が広がる。……でも今回のクレジットダメージが大きすぎたので、しばらく大人しくしています。
まとめ
今回もPixAI.artに追加された新機能で楽しく遊びました。
HiResは最初から高解像度で画像を生成できる機能です。ここぞ、という時に使って魅力的な画像を生成したい。
構図機能は複数キャラの指定を容易にします。「このキャラはこんな感じで、こっちはこんな風で」とエリアごとにプロンプトを書くことができます。より複雑なポージング、構図を指定できる有用な機能かと思います。
思い通りの画像を得るため、ひとつの画像にひとりのキャラのみが登場するようになんとなく気をつかっていましたが、構図機能の追加でそのあたりに余裕が出てきた印象です。
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