
実はこんなこともしてたりして……

えぇっ!? そ、それは憧れのオリジナル本! 電子書籍ですか!?

しかも! AIイラストの術で表紙まで描けちゃうのだ!

そろそろ会員にならないとバチ当たりますよ?
要約
AIイラストを用いた電子書籍表紙イラストの作成方法をご紹介します。具体的にはPixAI.artに元絵をお願いして、画素数アップをリクエスト。画素数アップには3つの方法があるのでそれぞれの使い方、出力される画像例、必要なコストを示します。目指せ! 電子書籍作家!
電子書籍表紙もAIイラストにお任せ!
「小説家になろう」とかで小説を書いてるんだけど、これを仕事にできないだろうか……。誰もが思うことです。もちろん受賞⇒書籍化⇒ラノベ作家コースが理想。
でも頑張ってもなかなか芽が出ない。大当たりはムズイとしても、お小遣い稼ぎでいいからなんか方法ないだろうか? これまたありがちな発想です。っていうか私です。そこで電子書籍、ズバリKindle本ですよ。
ちなみに名義が違いますけど、「三千世界」はライト文芸を書く時のペンネームです。そのうち「ぴろきよ」名義のライトノベルもアップしたいなー、なんて野望があったりして。
Kindle本なら元手ゼロでAmazonにオリジナル本が並びます。嬉し恥ずかし、気分は小説家。KDPの始め方は検索するとたくさん出てくるので他のサイトにお任せして、この記事ではAIイラストに表紙を書いてもらう方法を解説します。以下みたいな感じ。

まあ、いつも通りPixAI.artにお願いして描いてもらうだけなんですけどね。もちろん、「商業利用NG」ではないモデルでリクエストしてください。ちなみに私は「Moon beam」を愛用。「著作者のクレジットを明記する」必要がないのもお気に入り。
電子書籍の表紙として気になる点は解像度かと思います。Kindle本では「高さ 2,560 ピクセル x 幅 1,600 ピクセル」がオススメされてます。
そこでPixAI.artのエンハンス機能が活躍します。これさえ知っていれば、無料・簡単・短時間で、それっぽい表紙イラストを描いてもらえちゃいます!
実践!表紙画像の作り方
イメージ膨らませてベース画像
例として私が実際に販売させてもらっている『果実ホモハビリス』という小説を用います。楽園を追われた女の子が出てくる話なので、それっぽい表紙イラストが良い。

プロンプト「girl 1, the dark wasteland, low angle shot」、「一括(×4)」生成でお願いしました。2回やって、上記画像が出てきたので満足。ただ、もうちょっと雰囲気出してくれると嬉しいです。こういう時は作風プロンプトですよ。
作風プロンプトってのはそれっぽい雰囲気にしてくれる便利アイテム。PixAI.artではプロンプトとセットで公開されている作品が多いので、気に入ったものを参考にすることができるのですよ。

最初の画像を「参考画像」としてStrengthは「0.1」、プロンプトは最初のものに作風プロンプトを追加してリクエストしました。Strengthが低いわりに、繊細な雰囲気が出た?

ここでどうでもいいお絵描き修正をしました。右目に白目を入れて、あごの光を無くして、左下の建物っぽい影を木っぽい影に変更(これまで出た他のAIイラストから切り貼り)。自己満足が完了したところで、これをベース画像として画素数をアップします。
エンハンスで画素数アップ!
画素数アップPixAI.artなら超簡単。以前に紹介したような気もしますけど、何しろ進化が早いAIイラストメーカーなので画面が変わってるかも。あらためて解説しますよ。

生成した画像を選択すると、左側にサイドバー、下にボタンが色々出てきます。この中の左下、「アップスケール」が画素数アップの入り口です。

「拡大を確認する」というウィンドウが出てきますので、赤枠内を押して詳細を表示させます。画素数アップには「アップスケール」と「イメージエンハンス」があり、さらに後者には上位版があるのですよ。計3種類、以下に紹介します。
アップスケール
「アップスケール」はコスト的に一番リーズナブルな画素数アップです。特にこだわりなければこれで十二分。私はアイキャッチを作るときに、よくお世話になっています。

「アップスケール」を選択して「アップスケール比率」を調整、「生成」を押せば画素数アップが開始されます。当然大きな画像をリクエストすると、コストが増えて行きます。512×512⇒1328×1328で「1,000」かかってます。

しばらく待つと選択したAIイラストがアップスケールされて出てきます。これで十分じゃね? って気もしますけど、見比べると何となーく線が簡略化され、ヌメヌメしているのですよ。
イメージエンハンス
「イメージエンハンス」はもうちょっとコストがかかります。私の場合、電子書籍の表紙イラストをお願いする時にちょこちょこ使いました。たまにだし、贅沢しても良いですよね。

「イメージエンハンス」を選択して、「アップスケール比率」を調整。たまに「ノイズ除去の強度」が適正からずれるのですが、だいたい「0.5」に設定しています。流石に贅沢品だけあって、512×512⇒1328×1328で「2,500」必要。

見比べればその差は歴然。「アップスケール」に比べると「イメージエンハンス」は描き込みが細かいです。画素数アップの際に細かい部分まで新たに生成してくれてるイメージだと思ってます。
Ultimate Upscale
「イメージエンハンス」のオプション的な扱いとして「Ultimate Upscale」があります。あんまりにも高コストなもんで、今まで使ったことなかったりして。

基本「イメージエンハンス」と同じように設定して、一番下の「Ultimate Upscale」にチェックを入れます。512×512⇒1328×1328で、コストは驚異の「4,000」です。

究極やぁ……。「イメージエンハンス」と同等に描き込みがなされていて、さらにクリアになってる印象を受けます。……まあ、たしかに魅力的ですけどコストもめっちゃかかりますし、好みの問題ですかね?
電子書籍表紙とAIイラストの相性
AIイラストにとって、電子書籍の表紙は最高の応用先のひとつだと思ってます。
AIイラストの弱点はズバリ「再現性が低いこと」。しかし、キレイなイラストが一枚だけあれば良い電子書籍表紙なら問題なし。いっぽうで、同じキャラのイラストが複数枚必要となる、漫画のような応用先には不向きです。
ここでちょっと気を付けなければならないのが、ライトノベルのような挿絵の多い電子書籍ですかね。表紙と挿絵でキャラ違うんだけど? ってのはちょっと興ざめです。その場合、服が違うシーンなどで誤魔化す必要がありそう。
いずれにせよ、電子書籍表紙とAIイラストの相性は抜群。電子書籍発行を考えている方、表紙イラストにお困りの方は、ぜひAIイラストを検討してみてください!
まとめ
AIイラストを用いた電子書籍表紙イラストの作成方法をご紹介しました。具体的にはPixAI.artに元絵をお願いして、画素数アップをリクエスト。画素数アップには3つの方法があるのでそれぞれの使い方、出力される画像例、必要なコストを示しました。目指せ! 電子書籍作家!
↓自分でお絵描き修正は大変? ……よろしい! ならばAI修正だ!
↓画素数アップではなく、範囲を広げる方法はこちら。
↓一発勝負の表紙イラスは視点、構図も重要ですよね。