ラノベ挿絵事情2023年春

109start_orientation202304_00eyecatch はじめに
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サスケ
サスケ

思っていたよりもAIイラストの進化が早い。我々のスタンスは変わらないとしても、もっとAIを意識していいと思うんだ

ミノ子
ミノ子

最初のリサーチが甘かっただけでは?

サスケ
サスケ

今こそ認めよう! AIイラストをラノベ挿絵に用いることは、もはや当たり前のことである、と! 

ミノ子
ミノ子

……だいぶ前からですし、3Dキャラクターを使ってる人のほうが少数派ですよね?

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要約

ライトノベル作者のタイプごとに、おすすめの挿絵作成方法を考えました。独断と偏見に満ちたチャートによれば趣味や好みによってA : AI派、B : 3D派、C : 外注派、D : 絵師派に分かれます。

また、AIイラストの進化によって今後のアマチュアライトノベルの世界がどのような方向に向かうのかを勝手に妄想します。おそらく好むと好まざるにかかわらず、挿絵必須の世の中になり、AIイラストメーカーの需要がさらに高まると考えます。

はじめに

3DキャラクターとAI画像生成を組み合わせれば、ライトノベルの挿絵を簡単に描けるのではないか?

そう思ったのが2022年10月です。そのころにはまだ無料で使えて、簡単にかわいい女の子が生成できるAIイラストメーカーがなくて……、なんて思ってたんですがそれはやっぱりリサーチ不足でした。

一応Dream by WOMBOでキャラクター生成を試みていますが、挫折。このサイトの前身的な連載を見ると苦労がしのばれます。

お手軽イラスト・挿絵プロジェクト ~絵心ゼロの人間が簡単にイラストや挿絵を載せたいという野望を目論み、キャラクター作成ソフトやらAI画像生成やらを試みる紆余曲折~ - Dream by WOMBOとVRoid Studioの合体技
R15 挿絵 キャラクター作成 AI画像

どうやらAIイラストメーカーには得手不得手があるらしいってことは後になって徐々にわかってきました。それにしたってキャラクターの再現性に難がある。それは今も感じています。

しかし! AIイラストを挿絵に使っている人はいっぱいいます。でもって違和感はあんまりない。そんな細かいこと気にしてる人間のほうが少数派かも。3Dキャラを挿絵に使ってる人のほうが珍しい。

ということで、このサイトの方向性も見直すためにも、アレコレ余計なことを考えてみました。

↓とかなんとか言ってる間にも、技術は日進月歩ですよ。

タイプ別ラノベ挿絵派閥

YES / NOチャート

ライトノベルに挿絵を載せたいなー、と思ったとき、何より重要なのは自分の性格というかタイプです。性に合わない挿絵の方法を選んでもうまくいかないでしょうし。

タイプごとにどんな挿絵が向いているかは、だいたい以下のようなチャートでわかるかと思います。もちろん独断と偏見てんこ盛りですよ。

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ラノベ挿絵事情2023年春 – YES/NOチャート

A : AIイラスト派

お絵描きが苦手、あるいは好きだけど時間がない人で、お金がなくて小っちゃいことは気にしないタイプ。そんなあなたはAIイラストを挿絵にするのが向いているかと思います。

最近は無料のAIイラストメーカーでも、簡単にハイクオリティーなキャラクターを自動生成できます。当サイトでもさんざんお世話になっているPixAI.artがおすすめです。

PixAI - Anime AI Art Generator for Free
Unlock creativity with PixAI's AI art generator. Generate high-quality anime AI art effortlessly. Explore AI tools, char...

アニメ風の美少女も、印象的な美女も、知らんけど男も、何でも来い。初心者でも簡単・短時間で高品質な挿絵を作成してもらえます。メールアドレスだけの登録により、無料で一日十枚前後のAIイラストを生成してもらえる神AIイラストメーカーです。

「ちっちゃいことは気にしない」ってのは再現性に関してです。同じキャラクター、特に服を再現するのは苦手っぽいので、これが気になるって人には向きません。このサイトはわりと気にする方なんですよ。

ただし、別シーンにするとか、着替える必然性を持ってくるとか、いろいろ方法はあります。まあ、そもそも自分で思ってるほど読者は気にしないものかもしれないですし、そこまで気にしてくれる熱心な読者がいたら感涙ですよね。

B : 3Dキャラクター派

お絵描きが苦手、あるいは好きだけど時間がない人で、お金がなくて小っちゃいことも気にするタイプ。そんなあなたは3Dキャラを持ってきて、背景がAIイラストの挿絵を作成してはどうでしょうか。

何しろ同じ3Dキャラクターですから再現性は完璧。服だってどんなに細かくても問題なし。風になびく髪の毛やら表情の雰囲気で別人に見えたって目の錯覚。このサイトがメインでおこなっている挿絵作成方法です。

AIイラストの自動生成に比べれば、当然時間もかかりますし手間も必要。ある程度の慣れが要求されるし、初心者が作れればクオリティー的にも劣ります。……再現性を得るための代償はなかなか大きいのですよ。

C : 外注派

お金ならあります! そんなあなたは外注を試してみてはいかがでしょうか。ココナラとかランサーズに行けば、だいたい五千円~一万円くらいの相場で挿絵が手に入るかも。

ココナラ – プロが集まる日本最大級のスキルマーケット
https://coconala.com/

ランサーズ|日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト
https://www.lancers.jp/

手間も時間もわりとかかるみたいですが、ここらへんは人それぞれですよね。コミュ力が高くて人とのやり取りが苦にならないのであれば、向いているんじゃないでしょうか。残念ながら、今のところ当サイトの守備範囲外です。

それにしたってお金がかかるわけですから、先にAIイラストくらい検討しても損はない気がしますけど。

D : 絵師派

お絵描き大好きで十分な暇もある。そんなあなたはあきらかに絵師派です。

このサイトでも多少は画像加工を紹介していますけど、所詮素人のお遊び。特にキャラクターは3D前提であって、描いたこともありませんし。それでも3DキャラクターやらAIイラストはお絵描きの参考になり、イメージを刺激してくれるのでは……なんて考えています。

A~Dそれぞれの関係

A : AI派、B : 3D派、D : 絵師派はこの順に手間も時間もかかりません。もちろんこだわり具合によって前後しますが、だいたいこの順番かと思います。

AIイラストが最も簡単で、すぐ楽しめて初心者フレンドリー。自分でゼロからお絵描きするのは難易度が高く、時間もかかり熟練度が必要。3Dキャラは中間ですかね。反対に努力や工夫、向上が好きな人はD、B、Aの順に喜びを感じるかと思います。

C : 外注派はちょっと特殊です。他人にお願いすることに慣れているかどうか、人付き合いが好きかどうかで、手間も時間もハードルもすべて変わってきます。

歴史的に考えるとD、C、B、Aの順? 昔だったら自作小説の挿絵は自分で描くしかなかった(A)のが、ネットの発達で他の人に簡単に頼む手段ができて(B)、3Dキャラクター作成が一般的になって(C)、AI画像生成が出て来て(D)みたいなイメージを持っています。

ラノベ挿絵の今後

素人ラノベに挿絵は当たり前の時代

以下、すべて妄想です。

我々素人のライトノベルであっても挿絵があることは珍しくもなく、一般的になっています。おそらくこの流れはさらに進むでしょう。

ラノベ投稿サイトの立場になって考えると、アクセス数アップはとても好ましい。そのためにはテキストメインよりも画像メインのほうが有利です。だとすればよりいっそう挿絵を推奨するのでは?

たとえばランキングや新着作品にサムネイルをつける。ツイッターカードにオリジナルの挿絵を組み込めるようにする。これらは読者のクリック率を上げるでしょうから、ラノベ投稿サイトにとっても望むところだと思います。

そうすると挿絵のある作品のほうがランキングで有利になります。逆にいえば挿絵があって当たり前、挿絵必須の状態になるのではないでしょうか。この場合、表紙絵的な物が一枚あれば良いので、AIイラストが最も適している気がします。

もしAIイラストメーカーが大量にユーザーを獲得したいのであれば、大手ラノベ投稿サイトと提携する方法が考えられます。投稿する作品には挿絵があった方が有利⇒たとえば以下のAIイラストメーカーで簡単に挿絵を作れます、なんて紹介されたらみんな使いますよね。

3DキャラクターとAIイラストの関係

当サイト的には両者は競合関係にあります。3Dキャラクターを用いて挿絵を作るか、AIに自動生成してもらうか、どちらも魅力的です。

しかし、一般的に考えるとこの2つは競合しません。3Dキャラクターはデータであり、AI画像生成は手段です。本来だったらとても相性が良く、お互いに持ちつ持たれつの関係なんじゃないでしょうか。

以下も妄想です。けど、ひょっとしたら最先端はもっと進んでいるかも。

たとえばデータとしての3Dキャラクターを、ツールとしてのAI画像生成に役立てる。これはv2i的なものですよね。

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ラノベ挿絵事情2023年春 – 3DデータからAIイラストへ

現在広く行われているテキスト⇒画像(t2i、text to image)や画像⇒画像(i2i、image to image)と同じように、3Dデータ⇒画像(vrm to image)が使えたら? おそらくAIイラスト生成に必要な学習画像枚数、時間が大幅に減るのではないでしょうか。

反対にAI画像生成をツールとして役立て、3Dデータを作り出すのも面白そうです。

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ラノベ挿絵事情2023年春 – AIイラストから3Dへ

まずは3Dキャラの顔をテキストや写真、イラストから生成してほしい。あるいは衣装や小物を同様に生成できたらとても嬉しいです。……著作権、肖像権的にアレですけど。

結果としてライトノベルの世界はどうなるか?

そもそもラノベに挿絵は必要ないのでは? という意見があります。

内容で勝負するべきであり、イラストのキレイさで評価すると本質を見失う、みたいな意見です。その通りだと思いますが、プロの世界が表紙絵挿絵で評価される以上、アマチュアも同じ流れには逆らえない気もします。

アマチュアの世界もまた表紙絵あり、挿絵ありが当たり前になった時どうなるか? 予想は難しいですが、裾野が広がってラノベ読者・作者人口が増え、作品レベルも底上げされるのでは、というのが個人的な意見です。

ある意味ラノベと競合の立場である漫画やアニメは、AI画像生成の恩恵を受けるまでまだ少し時間がかかりそうです。このため、いち早くAIの力を借りられるライトノベルが有利、というのが個人的な発想です。

おそらくAIイラストの力は無視できないものであり、アマチュアライトノベルの世界もますます画像を重視する方向に向かうでしょう。だったら3D派も、外注派も、絵師派も、それぞれ好みの方法で、これと関わっていきましょう! というのが、今回の妄想の結論です。

まとめ

ライトノベル作者のタイプごとにおすすめの挿絵作成方法を考えました。独断と偏見に満ちたチャートによれば趣味や好みによってA : AI派、B : 3D派、C : 外注派、D : 絵師派に分かれます。

また、AIイラストの進化によって今後のアマチュアライトノベルの世界がどのような方向に向かうのかを勝手に妄想しました。おそらく好むと好まざるにかかわらず、挿絵必須の世の中になり、AIイラストメーカーの需要がさらに高まると考えます。

とかなんとか言いつつ、ちっちゃいことを気にするタイプな当サイトは3Dキャラクター派です。しばらくこれを保ちつつ、A : AI派に転向するべきかどうか、タイミングをしっかり見極めたいと思います。

具体的に言えば、これまでよりももっとAIイラストを意識した作りに、当サイト自体を変えていきたいと考えています。

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